ネシーナとアクトスの合剤「リオベル配合錠」発売
2011.09.21
武田薬品工業は9月20日、「ネシーナ」(一般名:アログリプチン安息香酸塩)と「アクトス」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)の合剤である2型糖尿病治療剤「リオベル配合錠」を発売した。
ネシーナは武田の米国の子会社が創製したDPP-4阻害薬であり、インスリン分泌を高めるGLP-1とGIPの2つのホルモンを選択的に分解する酵素'DPP-4'を阻害することで、インスリン分泌を高め血糖値を下げる。一方、アクトスは、インスリン抵抗性を改善することにより血糖値を下げる。
同社では「DPP-4阻害薬とチアゾリジン系薬剤との合剤により、患者の服薬利便性を向上し、より良好な血糖コントロールの実現に貢献できる」としている。
リオベル配合錠は、1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりアログリプチン25mg/ピオグリタゾン15mgを含有する「リオベル配合錠LD」と、アログリプチン25mg/ピオグリタゾン30mgを含有する「リオベル配合錠HD」の2種類の製剤がある。
なお、リオベル配合錠の添付文書については、ピオグリタゾンによる膀胱癌の発生リスクに関する「使用上の注意」に合わせた記載になる。
武田薬品工業
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]