「アログリセムカプセル」と「ネシーナ錠」の取り違えで注意喚起

2011.01.13
 医薬品医療機器総合機構は1月13日、「高インスリン血性低血糖症治療剤「アログリセムカプセル25mg」 2型糖尿病治療剤「ネシーナ錠」(一般名:アログリプチン安息香酸塩)誤処方防止のお願い」をホームページで公開した。

 薬剤オーダリングシステムで、「アログ」または「アログリ」を入力すると、販売名「アログリセムカプセル」と一般名「アログリプチン安息香酸塩」(販売名:ネシーナ錠)が候補として表示され、誤って処方が誘発される可能性があるとの指摘があり、両剤を販売しているMSDと武田薬品工業が公表した。

 両剤は期待される薬効が全く逆であるため、誤った医薬品を服薬した場合は、重大な健康被害につながるおそれがある。両剤の処方を誤って行わないよう注意するとともに、薬剤オーダリングシステムなどを使用する場合は「アログ」と入力するとアラートを表示させるなどの措置を講じるよう注意を喚起している。

販売名アログリセムカプセル 25mgネシーナ錠 25mg、12.5mg、6.25mg
一般名ジアゾキシドアログリプチン安息香酸塩
効能・効果高インスリン血性低血糖症2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。①食事療法、運動療法のみ、②食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用、③食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
製造販売元MSD株式会社武田薬品工業株式会社

医薬品の適正使用に関するお知らせ(医薬品医療機器総合機構)

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