開発中DPP-4阻害薬「リナグリプチン」の第Ⅲ相臨床試験データ発表 ベーリンガーインゲルハイム
2010.09.28
ベーリンガーインゲルハイムは22日、第46回欧州糖尿病学会(EASD)年次学術集会にて、開発中のDPP-4阻害薬「リナグリプチン」について、後期臨床試験プログラムから新たなデータが得られたと発表した。
今回発表された2つの第Ⅲ相試験は、メトホルミン投与が不適切な2型糖尿病患者にリナグリプチンを単独投与した試験、およびスルホニル尿素(SU)薬で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者にリナグリプチンを追加投与した試験。このほか、リナグリプチンの薬物動態を、異なる程度の腎機能障害を有する患者集団で検討した試験結果も発表された。
リナグリプチンは、1日1回1錠投与の経口治療薬として現在開発の後期段階にある。新たに発表された試験データは、リナグリプチンが有意かつ持続的な血糖値の低下を達成できるという、これまでの臨床試験成績で構築されたエビデンスをさらに強化し、また、独自の薬物動態プロファイルにより、2型糖尿病患者の治療で、患者の腎機能障害の程度にかかわらず用量調整を必要としない可能性を示すものであった。2010年には、同社は世界の主要国でリナグリプチンを承認申請する過程にあり、早急に2型糖尿病患者の新たな治療選択肢として臨床使用できるよう注力している。
(9月22日 プレスリリース)
(9月22日 プレスリリース)
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