妊娠糖尿病におけるCGMの使用で巨大児リスクが低下

妊娠糖尿病は、胎児の過体重を引き起こしやすく、分娩時の合併症だけでなく、幼少期に肥満や代謝性疾患を発症する素因にもなる。早期診断と継続的な血糖管理により、これらのリスクは低減できるとされている。
本研究は、ウィーン大学病院、シャリテ・ベルリン医科大学、イエナ大学病院、バーゼル大学病院の4施設に入院中の妊娠糖尿病の女性375人を対象に実施された。参加者は、リアルタイムCGM(rt-CGM)を用いる群と血糖自己測定(SMBG)を行う群に無作為に割り付けられ、分娩までガイドラインに準拠した治療を受けた。
出生データを解析した結果、rt-CGM群で在胎週数に対して出生体重が大きい児(LGA児)を出産した割合は4%であったのに対し、SMBG群では10%であった(OR 0.32、95%CI 0.10~0.87、p=0.014)。また、rt-CGM群では平均出生体重のパーセンタイル値が低かった。
一方で、両群ともに在胎週数に対して出生体重が小さい児(SGA児)が多く認められた。この結果は、非常に厳格な血糖管理が胎児発育不全のリスクを高める可能性を示唆しており、研究グループはさらなる調査が必要であるとした。
筆頭著者のTina Linder氏は、「本研究結果は、rt-CGMが妊娠糖尿病のケアを改善できることを示唆している。同時に、胎児の過体重と発育不全のいずれも避けるためには、最適な血糖目標値を明確に定義する必要がある」と述べている。




