BG薬「メトグルコ錠250mg」の製造販売承認を取得 大日本住友製薬

2010.01.20
 大日本住友製薬は20日、経口血糖降下剤「メトグルコ錠250mg」(一般名:メトホルミン塩酸塩)の製造販売承認を取得したと発表した。メトグルコ錠は、インスリン分泌促進を伴わず、肝臓における糖新生抑制作用、末梢組織における糖取り込み促進作用、小腸における糖吸収抑制作用等を介して血糖降下作用を示すビグアナイド(BG)系経口血糖降下薬。
 同社では同じメトホルミン塩酸塩を含有する「メルビン錠」を販売しているが、他社のBG系血糖降下薬において乳酸アシドーシスによる重篤な副作用が起こり、効能・効果および用法・用量に制限が加えられ、現在も1日最高投与量は750mgと低用量のままだった。今回認可されたことによって1日最大用量が2250mgと欧米並に引き上げられ、また、食後投与に加えて食直前投与も可能になった。

メトグルコ錠250mgの概要
  • 販売名:メトグルコ錠250mg
  • 一般名:メトホルミン塩酸塩(metformin hydrochloride)
  • 剤形・含量:1錠中、メトホルミン塩酸塩250mg含む錠剤
  • 効能・効果:2型糖尿病。ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。(1)食事療法・運動療法のみ。(2)食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用。
  • 用法・用量:通常、成人にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し、1日2~3回に分割して食直前又は食後に経口投与する。維持量は効果を観察しながら決めるが、通常1日750~1500mgとする。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最高投与量は2250mgまでとする。
  • (1月20日 プレスリリース)

    カテゴリー:ビグアナイド薬

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料