販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
トルリシティ皮下注0.75mgアテオス |
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2749円 |
トルリシティ皮下注1.5mgアテオス |
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5498円 |
持続性GLP-1受容体作動薬
デュラグルチド(遺伝子組換え)注射液
日本イーライリリー株式会社
2型糖尿病
通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5mgを週に1回投与に増量できる。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない。]
3.重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリン製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない。]
貯法(2~8℃で保存)
24ヵ月
劇薬
処方箋医薬品注2)
注2) 注意―医師等の処方箋により使用すること
生物由来製品
2015年9月(0.75mg)、2025年7月(1.5mg)
2型糖尿病
本剤の適用は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
通常、成人には、デュラグルチド(遺伝子組換え)として、0.75mgを週に1回、皮下注射する。なお、患者の状態に応じて1.5mgを週に1回投与に増量できる。
使用経験がなく、胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
[8.6 参照],[8.7 参照],[11.1.3 参照]
腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.4 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。妊娠ラット又はウサギに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の34又は10倍以上)を投与した場合、母動物の摂餌量の減少及び体重の低下に起因した胎児の発育遅延や骨格への影響が認められた1),2),5)。妊娠及び授乳期のラットに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の13倍)を投与した場合、雌出生児に記憶障害が認められたが3),5)、新生児ラットに本剤(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の71倍)を投与した場合、記憶障害は認められなかった4),5)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤の乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。[16.6.3 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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低血糖の発現に注意すること。特にスルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤と併用する場合、低血糖のリスクを軽減するため、これらの薬剤の減量を検討すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
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血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
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血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱される。 |
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ワルファリンのtmaxが4~5.5時間遅延したとの報告がある。 |
本剤の胃内容物排出遅延作用による。 |
低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、知覚異常等)があらわれることがある。また、DPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合は、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時はブドウ糖を投与すること。[8.4 参照],[8.5 参照],[9.1.3 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照],[17.2.1 参照]
蕁麻疹、口唇腫脹、咽・喉頭浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、膵炎と診断された場合には、本剤を再投与しないこと。[8.6 参照],[8.7 参照],[9.1.2 参照]
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照]
重度の下痢、嘔吐から脱水を続発し、急性腎障害に至った例も報告されている。
[8.8 参照]
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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循環器 |
心拍数増加注1) |
洞性頻脈、PR間隔延長/第一度房室ブロック注2) |
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消化器 |
便秘、悪心、下痢 |
食欲減退、消化不良、嘔吐、腹部不快感、腹痛、腹部膨満 |
胃食道逆流性疾患、おくび、胃炎 |
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肝胆道 |
胆石症 |
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眼 |
糖尿病網膜症 |
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注射部位 |
注射部位反応(紅斑、炎症、そう痒感、腫脹、発疹等) |
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過敏症 |
過敏症反応(浮腫、蕁麻疹等) |
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その他 |
疲労 |
注入器の破損又は異常がないこと、薬液が無色澄明で浮遊物がないことを確認すること。
0.75mg製剤承認時の国内第III相臨床試験における抗デュラグルチド抗体の発現割合は1.4%(13/910例)であった。
ラットを用いた長期がん原性試験において、甲状腺C細胞腺腫及び腫瘍(腺腫及び癌の合算)の発生頻度の増加が認められた(ヒトに週1回本剤1.5mgを皮下投与した場合の血漿中曝露量の5.8倍以上)。rasH2トランスジェニックマウスを用いた短期がん原性試験では、腫瘍の発生は認められなかった5),6)。
甲状腺髄様癌の既往のある患者及び甲状腺髄様癌又は多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある患者に対する本剤の安全性は確立していない。[8.10 参照]
(更新確認日:2025年8月6日)
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