販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
トラディアンス配合錠AP |
![]() |
235.80 |
トラディアンス配合錠BP |
![]() |
329.80 |
選択的SGLT2阻害薬
胆汁排泄型選択的DPP-4阻害薬配合剤
-2型糖尿病治療剤-
エンパグリフロジン
リナグリプチン
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
2型糖尿病
ただし、エンパグリフロジン及びリナグリプチンの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(エンパグリフロジン/リナグリプチンとして10mg/5mg又は25mg/5mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
室温保存
36カ月
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2018年11月
2型糖尿病
ただし、エンパグリフロジン及びリナグリプチンの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(エンパグリフロジン/リナグリプチンとして10mg/5mg又は25mg/5mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
[11.1.3 参照]
[8.1 参照],[11.1.1 参照]
エンパグリフロジンの利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.5 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
症状を悪化させるおそれがある。[8.4 参照],[11.1.4 参照]
腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
投与しないこと。エンパグリフロジンの効果が期待できない。[5.6 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
投与の必要性を慎重に判断すること。エンパグリフロジンの効果が十分に得られない可能性がある。[5.7 参照],[8.3 参照],[8.5 参照],[16.6.1 参照]
有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。エンパグリフロジンの動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。また、動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。リナグリプチンの動物実験(ラット及びウサギ)で、胎児への移行が報告されている。
授乳しないことが望ましい。エンパグリフロジン及びリナグリプチンの動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下し、脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがある。[8.5 参照],[11.1.2 参照]
エンパグリフロジンの国内外の臨床試験の併合解析において、75歳以上の患者では75歳未満の患者と比較し、エンパグリフロジン25mg群で体液量減少の有害事象の発現割合が高かった。[8.5 参照]
投与後血漿中には主に未変化体として存在する1)が、一部はUGT2B7、UGT1A3、UGT1A8及びUGT1A9によるグルクロン酸抱合により代謝される2)。[16.4.1 参照],[16.4.2 参照]
主に糞中に未変化体のまま排泄される。尿中に排泄される割合は少量である。[16.5.5 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
糖尿病用薬
[11.1.1 参照] |
低血糖が起こるおそれがある。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合にはスルホニルウレア剤又はインスリン製剤の減量を検討すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
血糖降下作用を増強する薬剤
|
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
リトナビル |
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
リナグリプチンの代謝酵素であるCYP3A4阻害及び排泄に関与するP-gp阻害作用による。 |
血糖降下作用を減弱する薬剤
|
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱される。 |
リファンピシン |
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
リナグリプチンの代謝酵素であるCYP3A4誘導及び排泄に関与するP-gp誘導による。 |
利尿薬
[8.5 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照] |
必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
エンパグリフロジン:利尿作用が増強されるおそれがある。 |
リチウム製剤
|
リチウムの作用が減弱されるおそれがある。 |
リチウムの腎排泄を促進することにより、血清リチウム濃度が低下する可能性がある。 |
低血糖があらわれることがある。他のDPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこととし、α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与すること。[8.1 参照],[8.10 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.5 参照],[9.1.2 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[8.6 参照]
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.4 参照],[9.1.3 参照]
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照]
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.7 参照]
1%以上 |
0.2~1%未満 |
頻度不明 |
|
---|---|---|---|
過敏症 |
血管浮腫、じん麻疹、気管支収縮 |
||
感染症 |
尿路感染、膀胱炎、性器感染(外陰部腟炎、外陰部腟カンジダ症、亀頭炎等) |
||
代謝及び栄養障害 |
脂質異常症 |
体液量減少 |
|
血液及びリンパ系障害 |
血液濃縮 |
||
神経障害 |
めまい、味覚異常 |
||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
鼻咽頭炎、咳嗽 |
||
胃腸障害 |
便秘 |
鼓腸 |
腹部膨満、胃腸炎、口内炎 |
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹 |
そう痒症 |
|
腎及び尿路障害 |
頻尿 |
多尿 |
尿量増加、排尿困難 |
生殖系障害 |
外陰腟そう痒症 |
陰部そう痒症 |
|
一般・全身障害 |
口渇 |
空腹感、浮腫 |
|
臨床検査 |
血中ケトン体陽性、膵酵素(血中アミラーゼ、リパーゼ)増加、尿中ケトン体陽性 |
体重減少、血中クレアチニン上昇 |
体重増加、糸球体濾過量減少、ヘマトクリット上昇 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
(更新確認日:2025年8月29日)
毎号、明日の臨床に役立つ時宜を捉えたテーマを取り上げ、各分野のエキスパートが徹底解説。
専門医の先生はもちろんのこと、これから専門医を目指される先生まで、ぜひアップデートにお役立てください。
当サイトは、糖尿病に関連した薬剤や医療機器の情報を
医療関係者の方に提供するサイトです。
該当する職種をクリックして中へお進みください。