販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
スージャヌ配合錠 |
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178.80 |
選択的DPP-4阻害剤/選択的SGLT2阻害剤配合剤
◎2型糖尿病治療剤◎
シタグリプチンリン酸塩水和物/イプラグリフロジン L-プロリン配合錠
MSD株式会社
アステラス製薬株式会社
2型糖尿病
ただし、シタグリプチンリン酸塩水和物及びイプラグリフロジン L-プロリンの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(シタグリプチン/イプラグリフロジンとして50mg/50mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
室温保存
3年
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2018年5月
2型糖尿病
ただし、シタグリプチンリン酸塩水和物及びイプラグリフロジン L-プロリンの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(シタグリプチン/イプラグリフロジンとして50mg/50mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
[8.3 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
(1)悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等の症状が認められた場合には、血中又は尿中ケトン体測定を含む検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(2)特に、インスリン分泌能の低下、インスリン製剤の減量や中止、過度な糖質摂取制限、食事摂取不良、感染症、脱水を伴う場合にはケトアシドーシスを発現しやすいので、観察を十分に行うこと。
(3)患者に対し、以下の点を指導すること。
[11.1.14 参照]
[11.1.14 参照]
[8.1 参照],[11.1.1 参照]
シタグリプチンにより腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.8 参照]
イプラグリフロジンにより症状を悪化させるおそれがある。[8.5 参照],[11.1.12 参照]
イプラグリフロジンの利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.6 参照],[10.2 参照],[11.1.13 参照]
投与しないこと。イプラグリフロジンの効果が期待できず、また、これらの患者に対するシタグリプチンの最大投与量は25mg 1日1回である。[5.5 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
投与の必要性を慎重に判断すること。イプラグリフロジンの効果が十分に得られない可能性がある。[5.6 参照],[7. 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
シタグリプチン治療中の患者にイプラグリフロジンを併用する場合は、本剤を使用せず、イプラグリフロジンの低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。重度の肝機能障害のある患者を対象にしたイプラグリフロジンの臨床試験を実施していない。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性にはイプラグリフロジンを含む本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。イプラグリフロジンの類薬の動物実験(ラット)でヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。イプラグリフロジンの動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている1)。なお、シタグリプチンの動物実験(ラット)で1,000mg/kg/日(シタグリプチンの臨床での最大投与量100mg/日の約100倍の曝露量に相当する)経口投与により、胎児肋骨の欠損、形成不全及び波状肋骨の発現率の軽度増加が認められたとの報告がある。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)でシタグリプチンの乳汁中への移行が報告されている。また、動物実験(ラット)でイプラグリフロジンの乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている1),2)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しているため、腎機能が低下していることが多く、また脱水症状(口渇等)の認知が遅れるなどのおそれがある。[8.6 参照],[11.1.13 参照],[16.6.3 参照]
シタグリプチンは主に腎臓から未変化体として排泄され、その排泄には能動的な尿細管分泌の関与が推察される。[16.5.1 参照],[16.5.2 参照],[16.5.3 参照]
イプラグリフロジンは主としてUGT2B7によるグルクロン酸抱合代謝を受ける。[16.4.4 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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糖尿病用薬:
[11.1.1 参照] |
低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬又はGLP-1受容体作動薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、これらの薬剤の減量を検討すること。 |
糖尿病用薬(特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬又はGLP-1受容体作動薬)との併用時には、本剤の血糖降下作用が加わることにより、低血糖のリスクが増加するおそれがある。 |
血糖降下作用を増強する薬剤:
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左記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
左記薬剤との併用により血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
血糖降下作用を減弱する薬剤:
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左記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
左記薬剤との併用により血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
利尿作用を有する薬剤:
[8.6 参照],[9.1.4 参照],[11.1.13 参照] |
左記薬剤とイプラグリフロジンの併用により、利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
左記薬剤との併用により利尿作用が増強されるおそれがある。 |
ジゴキシン [16.7.1 参照] |
シタグリプチンとの併用によりジゴキシンの血漿中濃度がわずかに増加したとの報告があるので、適切な観察を行うこと。 |
機序不明 |
低血糖があらわれることがある。シタグリプチンとインスリン製剤又はスルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[8.1 参照],[8.10 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
AST、ALT等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。シタグリプチンの海外の自発報告においては、出血性膵炎又は壊死性膵炎も報告されている。[8.4 参照]
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照]
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.5 参照],[9.1.3 参照]
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.6 参照],[9.1.4 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[8.7.1 参照],[8.7.2 参照]
5%以上 |
1~5%未満 |
頻度不明 |
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神経系障害 |
浮動性めまい、感覚鈍麻、糖尿病性ニューロパチー、体位性めまい、頭痛 |
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血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
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眼障害 |
糖尿病網膜症、糖尿病網膜症の悪化、眼瞼浮腫 |
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耳及び迷路障害 |
回転性めまい |
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心臓障害 |
上室性期外収縮、心室性期外収縮、動悸 |
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呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
上気道の炎症、上気道感染 |
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感染症 |
膀胱炎、外陰部膣カンジダ症、鼻咽頭炎、細菌尿 |
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代謝及び栄養障害 |
ケトーシス |
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胃腸障害 |
便秘 |
腹部不快感(胃不快感を含む)、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、悪心、下痢、鼓腸、胃ポリープ、胃炎、萎縮性胃炎、びらん性胃炎、歯周炎、胃食道逆流性疾患、口内炎、嘔吐、齲歯 |
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肝胆道系障害 |
肝機能異常、脂肪肝 |
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腎及び尿路障害 |
頻尿 |
多尿、尿管結石、腎結石症 |
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生殖系及び乳房障害 |
陰部そう痒症 |
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皮膚及び皮下組織障害 |
発疹注)、湿疹注)、冷汗、多汗症、じん麻疹注)、皮膚血管炎、血管浮腫、そう痒症注)、薬疹注) |
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筋骨格系及び結合組織障害 |
関節痛、筋肉痛、四肢痛、背部痛、RS3PE症候群、筋痙縮 |
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全身障害及び投与局所様態 |
口渇 |
空腹、浮腫、倦怠感、体重減少、顔面浮腫、脱力感 |
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血管障害 |
高血圧 |
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臨床検査 |
心電図T波振幅減少、体重増加、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、白血球数増加、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加、血中LDH増加、CK増加、血中コレステロール増加、血中尿酸増加、血中尿素増加、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖減少、低比重リポ蛋白増加、血中トリグリセリド増加、尿中蛋白陽性、尿中β2ミクログロブリン増加、尿中β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、血中ケトン体増加、尿中α1ミクログロブリン増加、尿量増加 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年8月29日)
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