販売名 | 製品画像 | 薬価 |
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グルベス配合錠 |
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25.80 |
速効型インスリン分泌促進薬/食後過血糖改善薬配合剤
ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボース配合錠
キッセイ薬品工業株式会社
2型糖尿病
ただし、ミチグリニドカルシウム水和物及びボグリボースの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1回1錠(ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボースとして10㎎/0.2㎎)を1日3回毎食直前に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
2.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンによる血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
3.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4.妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
室温保存
5年
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2011年7月
2型糖尿病
ただし、ミチグリニドカルシウム水和物及びボグリボースの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1回1錠(ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボースとして10㎎/0.2㎎)を1日3回毎食直前に経口投与する。
ミチグリニドカルシウム水和物の投与中に心筋梗塞を発症した患者が報告されている。[11.1.1 参照]
ボグリボースは腸内ガス等の増加により腸閉塞が発現しやすい。[11.1.3 参照]
ボグリボースの作用により病態が悪化することがある。
ボグリボースは腸内ガス等の増加により症状が悪化することがある。
[11.1.2 参照]
低血糖を起こすおそれがある。ミチグリニドカルシウム水和物は、慢性腎不全患者において、血漿中薬物未変化体濃度の消失半減期の延長が報告されている。[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。また、肝機能障害を悪化させるおそれがある。肝機能障害のある患者は代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化するおそれがある。重篤な肝硬変例で、高アンモニア血症が増悪し意識障害を伴うことがある。[11.1.2 参照],[11.1.4 参照],[11.1.5 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ミチグリニドカルシウム水和物は動物実験(ラット)で胎盤通過が認められている。また、動物実験(ラット)で周産期に薬理作用に基づく低血糖によると推定される母動物の死亡が認められている。[2.4 参照]
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
ミチグリニドカルシウム水和物は動物実験(ラット)で母乳への移行が認められている。また、ボグリボースは動物実験(ラット)で、母動物の糖質吸収の抑制に起因する乳汁産生の抑制によると考えられる出生児の体重の増加抑制が認められている1),2)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。なお、本剤の有効成分であるミチグリニドカルシウム水和物及びボグリボースを低用量で使用する必要がある場合には、各単剤の併用を選択すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニター、その他患者の状態を十分に観察し、必要に応じて中止を考慮すること。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 |
・血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
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低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニター、その他患者の状態を十分に観察し、必要に応じて中止を考慮すること。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 |
・血糖降下作用が増強されるおそれがある。 ・ミチグリニドカルシウム水和物の血中蛋白との結合抑制及び代謝阻害により血糖降下作用が増強されるおそれがある。 ・アスピリンとして1回量1500㎎の併用時に影響する可能性があるが、低用量(アスピリンとして1回量300㎎)では影響しない。 |
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低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがあるので、血糖値モニター、その他患者の状態を十分に観察し、必要に応じて中止を考慮すること。 特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討すること。 チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
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経口血糖降下剤の効果を減弱させ、血糖が上昇してコントロール不良になることがある。 食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。 血糖コントロールに注意し頻回に血糖値を測定し、必要に応じて中止を考慮すること。 |
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
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血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する。 |
血糖コントロールがむずかしくなるおそれがある。 |
[9.1.1 参照]
低血糖症状(眩暈、空腹感、振戦、脱力感、冷汗、意識消失等)があらわれることがある。低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.5 参照],[9.2 参照],[9.3 参照],[10.2 参照]
腹部膨満、鼓腸、放屁増加等があらわれ、腸内ガス等の増加により、腸閉塞があらわれることがある。また、持続する腹痛、嘔吐等の症状がでることがある。[9.1.2 参照]
劇症肝炎、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[9.3 参照]
重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し、意識障害を伴うことがある。[9.3 参照]
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
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代謝 |
低血糖症状(眩暈、空腹感、振戦、脱力感、冷汗、発汗、悪寒、意識低下、倦怠感、動悸、頭重感、眼のしょぼしょぼ感、嘔気、気分不良、しびれ感、眠気、歩行困難、あくび等) |
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消化器 |
口渇、胸やけ、嘔気、胃不快感、胃炎、胃潰瘍、腹部膨満、腹鳴、腹痛、放屁増加、下痢、軟便、便秘、空腹感、味覚異常、食欲不振 |
口内炎、舌のしびれ、嘔吐、胃痛、胃腸炎、腸管嚢胞様気腫症、食欲亢進 |
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皮膚 |
湿疹 |
発疹、そう痒、皮膚乾燥、光線過敏症 |
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筋骨格系 |
背部痛、筋肉痛、関節痛、下肢痙直、筋骨格硬直 |
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精神神経系 |
頭痛、眩暈、しびれ感 |
眠気、不眠、ふらつき |
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耳 |
耳痛 |
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肝臓 |
胆嚢ポリープ、総ビリルビン上昇、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇 |
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循環器 |
心拡大、心室性期外収縮、血圧上昇 |
動悸、高血圧悪化 |
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呼吸器 |
咳、咽頭異和感、かぜ症候群 |
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腎臓・泌尿器 |
尿蛋白、尿潜血、BUN上昇 |
腎嚢胞、頻尿 |
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その他 |
倦怠感、冷汗、ほてり、胸部不快感、四肢痛、体重増加、好酸球数増加、好中球数増加、トリグリセリド上昇、遊離脂肪酸上昇、尿酸上昇、カリウム上昇 |
脱力感、発汗、浮腫、脱毛、眼のしょぼしょぼ感、眼のかすみ、胸痛、右季肋部痛、貧血、血小板減少、顆粒球減少、血清アミラーゼ上昇、乳酸上昇、総コレステロール上昇、LDL-コレステロール上昇、HDL-コレステロール低下、CK上昇、高カリウム血症、ピルビン酸上昇、BNP上昇 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年8月29日)
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