東京糖尿病療養指導士(東京CDE) 2025年度の申込の受付を開始 多職種連携のキーパーソンとして大きく期待される認定資格

2025.07.01
 「東京糖尿病療養指導士」(東京CDE)、「東京糖尿病療養支援士」(東京CDS)が、2025年度の認定に向けた資格審査・受験者用講習会の申込受付を7月より開始しました。

 2024年度の診療報酬改定により生活習慣病管理料(II)が新設され、糖尿病を専門としない200床以下の医療機関においても看護師、薬剤師、管理栄養士といった多職種との連携が重視されるようになりました。東京CDE・東京CDSは今後ますます多職種連携のキーパーソンとして大きな期待が寄せられている認定資格と言えます。

 詳細は「東京糖尿病療養指導士認定機構」のホームページで公開されています。

東京の糖尿病患者とその予備群に対応

 東京糖尿病療養指導士(東京CDE)と、東京糖尿病療養支援士(東京CDS)は、東京都および近県における糖尿病患者とその予備群の増加に対応し、糖尿病患者に対するより良い医療、糖尿病予備群に対する適切なサポートが行われるよう、糖尿病の病態、療養に関する知識を有する幅広い分野の専門職です。現在、計1,451名の東京CDEと東京CDSが活躍しています。

 主として医療現場における糖尿病患者の指導にあたる専門職で、糖尿病の病態、治療等に関する高度な知識を習得し、認定試験に合格した医療職等有資格者。
 受験対象となる資格は看護師、保健師、助産師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、診療放射線技師、准看護師、健康運動指導士など。
 主として健康増進・発症予防や福祉、介護などの幅広い職域において、糖尿病予備群や一般生活者を対象に、糖尿病の知識の啓発と予防にあたる専門職で、糖尿病の病態、治療等に関する一定レベルの知識を習得し、認定試験に合格した専門職有資格者。
 受験対象となる資格は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、歯科衛生士、栄養士、臨床心理士、臨床工学技士、登録販売者、養護教諭、自治体職員(保健、健康増進担当)、医療事務、医薬情報担当者(MR)など。

時間と場所を選ばないeラーニングで効率的に学習

 認定試験の受験に必須となる受験者用講習会はeラーニング形式で開催されます。多忙な医療関係者でもPCやスマートフォンがあればご自身のペースで学習を進めることが可能です。実際に受講者からは、「働きながら空いた時間で計画的に学習できた」「夜勤の合間や子育てをしながらでも効率よく学ぶことができた」といった声が寄せられ、毎年好評です。

多職種連携のキーパーソンとして大きな期待が寄せられている認定資格

 2024年度の診療報酬改定により生活習慣病管理料(II)が新設され、糖尿病を専門としない200床以下の医療機関においても、看護師、薬剤師、管理栄養士といった多職種との連携が重視されるようになりました。糖尿病のエキスパートである東京CDE・東京CDSは、この新たな制度においてチーム医療の中核を担う「多職種連携のキーパーソン」として大きな期待が寄せられている認定資格と言えます。

東京CDSを取得する歯科衛生士が増えています

 東京CDSを取得する歯科衛生士が近年顕著に増えており、2024年度の新規認定者においては半数以上を歯科衛生士が占めました。その結果、2025年4月時点での東京CDS認定者数144名のうち56名に達しています。歯周病と糖尿病は関係が深く、糖尿病のある人は歯周病になりやすいことが広く知られている中で、歯科衛生士の存在は不可欠です。専門性を磨いたり、スキルアップを目的として東京CDSの取得を目指す歯科衛生士は今後もますます増え続けるでしょう。

 東京CDE、東京CDSの認定試験を受験するためには、受験対象資格を保有していること、東京都内に勤務あるいは居住していることに加え、受験者用講習会を受講していることが条件となります。
 受験者用講習会の受講期間は10月1日(水)から11月27日(木)までとなります。  資格審査・受験者用講習会の申込は8月31日(日)まで受け付けられます。

最新情報は公式Xやメールマガジンで

 東京CDEと東京CDSの認定資格の取得を検討している人に向けた、認定試験の受験情報は公式Xやメールマガジンで配信されています。

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