ADA・EASD、成人1型・2型糖尿病管理に関するコンセンサスレポートをそれぞれ改訂

1型糖尿病管理のコンセンサスレポートは、2021年版を基に改訂された。新たな技術の統合に特に重点を置き、全セクションが改訂された。新たなエビデンスや臨床実践の進歩、新規治療法について盛り込んだ。また、対象範囲を長期的な糖尿病合併症のスクリーニング、肥満および心血管リスク因子の管理にも広げている。一方、2021年のコンセンサスレポートで言及されていた皮下インスリン療法の開始・調整に関する詳細は、原則に大きな変化がないとして含めていない。
技術面では、自動インスリン投与(AID)システムを、継続して使用する場合のインスリン投与の最適な方法とした。ステージ3の発症を遅らせる介入としては、抗CD3抗体teplizumabを、ステージ3の1型糖尿病の発症を遅らせる初の米国食品医薬品局(FDA)承認の疾患修飾療法として紹介している。また、肥満の管理には、行動療法、第2世代の肥満症治療薬による薬物療法、適応があれば肥満外科手術を含めるべきとした。
2型糖尿病管理のコンセンサスレポートは2006年から発表されており、今回は2022年版以降に発表された文献の系統的な検討に基づいて改訂された。焦点を高血糖の管理から、2型糖尿病と関連する多疾患併存のリスクを含めた包括的な管理へと広げた。
2型糖尿病治療の基本として、健康的な食事、睡眠を含む24時間の身体行動、喫煙・物質使用の回避といった健康的な生活習慣の促進に加え、心理的サポートと体重管理の介入を挙げている。24時間の身体行動については、新たに「5つのS」(立つ〔standing〕、歩く〔stepping〕、汗をかく〔sweating〕、筋力強化〔strengthening〕、睡眠〔sleep〕)の枠組みを示した。
薬物療法では、臓器保護と長期予後の改善のため、SGLT2阻害薬およびGLP-1製剤(GIP/GLP-1受容体作動薬含む)の一方または両方を、診断時からを含め早期に使用することを提唱した。また、心血管疾患、慢性腎臓病、心不全を併存する場合は、両薬剤の早期併用を検討すべきとした。
<1型糖尿病>
<2型糖尿病>


