「糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024」を発行 日本糖尿病学会とJADEC(日本糖尿病協会)

2024.06.27
 日本糖尿病学会とJADEC(日本糖尿病協会)は、「糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024」をまとめた。同マニュアルは、災害時糖尿病医療に関わるすべての医師・医療従事者に役立つ実践的診療マニュアルで、10年ぶりの改訂版としている。

糖尿病患者は災害の影響を受けやすい 災害に備えた教育が必要

 日本糖尿病学会とJADEC(日本糖尿病協会)は、「糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024」をまとめた。同マニュアルは、災害時糖尿病医療に関わるすべての医師・医療従事者に役立つ実践的診療マニュアルで、10年ぶりの改訂版としている。

糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024

編著:日本糖尿病学会・日本糖尿病協会
B5判・128頁・2色刷
ISBN 978-4-8306-1400-2
発行:2024年5月9日、株式会社 文光堂

>> 文光堂ホームページ
一般社団法人 日本糖尿病学会
>> 糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024

 同マニュアルは、2014年に日本糖尿病学会「東日本大震災から見た災害時の糖尿病医療体制構築のための調査研究」委員会が作成した災害時の診療マニュアルを、10年ぶりに改訂したもの。今回から日本糖尿病協会も策定に加わった。

 新しいマニュアルには、2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震での糖尿病患者支援の知見が加えられ、新規糖尿病治療薬など最新の診療状況にも対応し、体制構築が進む「糖尿病医療支援チーム(DiaMAT)」についても詳述されている。

 糖尿病患者は、急性の代謝失調を起こしやく、食事の変化や運動不足など、災害の影響を受けやすい。また、インスリンなどの注射を受けている患者などでは、治療器具や薬剤が必要であり、災害時には支援が必要となる可能性が高い。災害に備えた患者や医療者の教育の必要性は高いとしている。

糖尿病医療者のための災害時糖尿病診療マニュアル2024 主要目次

・ 災害時の糖尿病医療における日本糖尿病学会の役割
・ 災害時の糖尿病医療における日本糖尿病協会の役割
I 災害に対する備え
II 災害時の糖尿病医療者の役割
III 個々の糖尿病病態への対応
IV 患者の備え

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料