パッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズスマート」 スマホタイプの専用リモコンに より使いやすくリニューアル テルモ
ストレスフリーでより安全に操作 日常生活に溶け込みやすいデザイン
テルモは、パッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」の専用リモコンを、スマホタイプにリニューアルし、「メディセーフウィズスマート」として発展させた。
インスリンポンプを主に使用する1型糖尿病患者は、膵臓からのインスリン分泌がほとんどされないため、1日に複数回インスリン投与を行う必要がある。
インスリンを持続的に皮下投与するインスリンポンプを使用することで、注射による投与の負担を減らすことができるが、リモコンの操作中に周囲の目が気になるなどの心理的な負担は依然として課題となっていた。
リニューアルしたスマホタイプの専用リモコンは、従来のリモコンに比べて10%以上小型・軽量化し、静電容量式タッチパネルによるスムーズな操作感を実現した。見た目がスマホであり、より日常生活に溶け込みやすいデザインとなっており、操作中に周囲を気にするストレスが軽減されることが期待されるとしている。
機能面では、インスリンの残量通知や投与開始忘れを防ぐ通知機能を追加し、Wi-Fi通信接続下でのソフトウェアのアップデートへの対応など、より安全・安心な使用のために改良が加えられた。
また、環境にも配慮してあり、リモコン本体の一部に、テルモ製品では初となる再生プラスチック材料が使用されている。
「テルモは、糖尿病のある方や製品使用者の方の要望や声に寄り添い、治療をしながらも"もっと、自分らしい毎日"の実現に近づけるようなソリューションをこれからも提供していきます」と、同社では述べている。
メディセーフウィズは、2018年に発売された日本初となるパッチ式インスリンポンプ。チューブフリーの設計で身体にインスリンの入ったポンプを装着する仕様のため、使用している糖尿病患者の行動を制限せずに治療が続けられることをコンセプトにしている。
インスリンポンプ療法では、携帯型ポンプを用いて持続的にインスリンを注入して血糖を管理する治療法。表皮から数mm内側に位置する皮下にカニューレの先端を留置して、インスリンを持続的に投与する。 注射をすることなく、食事や運動などの日中の活動に合わせてインスリン投与ができることから、頻回の自己注射に比べて血糖値変動が改善され、合併症の予防にも効果があると報告されている。世界には、毎日のインスリン投与が欠かせない1型糖尿病患者が19歳以下だけでも約120万人以上存在し、年々増え続けている。
製品構成 | ポンプ本体、リモコン、カートリッジ、充填器、留置セット |
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販売名 | メディセーフウィズ |
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一般的名称 | ポータブルインスリン用輸液ポンプ |
医療機器承認番号 | 22900BZX00374000 特定保守管理医療機器 |
リモコン品名 | メディセーフウィズSリモコン |
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リモコン寸法 | 長さ 約132.6 × 奥行き 約67.5 × 幅 約11.9 mm |
画面サイズ | 4.0 inch |