J-DREAMSによる2型糖尿病患者のGLP-1受容体作動薬療法に関する共同研究を開始 ノボ・日本糖尿病学会・国立国際医療研究センター
2021.10.13
ノボ ノルディスク ファーマは、日本糖尿病学会(理事長:植木浩二郎)、国立国際医療研究センター(理事長:國土典宏)と、「診療録直結型全国糖尿病データベース事業(J-DREAMS)」による日本人2型糖尿病患者でのGLP-1受容体作動薬療法に関する後ろ向きデータベース調査研究のための共同研究を進めることに合意したと発表した。
J-DREAMSのデータを活用し、GLP-1 受容体作動薬療法について評価
ノボ ノルディスク ファーマ、日本糖尿病学会、国立国際医療研究センターとで行う本共同研究では、「診療録直結型全国糖尿病データベース事業(J-DREAMS)」が保有するデータを活用し、2型糖尿病患者でのGLP-1受容体作動薬療法の患者の臨床的特徴ならびに血糖コントロールなどについて研究を行う。今後、幅広く結果について公表していく予定としている。
J-DREAMSは、電子カルテに「糖尿病標準診療テンプレート」と呼ばれる入力画面を作ることで、参加しているすべての病院のデータのフォーマットを統一的にすることができる点が特徴。この情報を匿名化した後に、国立国際医療研究センター内に設置する糖尿病クラウドセンターに収集することで、糖尿病患者のデータベースを構築することができる。同事業は2014年度から厚生労働省科学研究費事業として開始し、翌2015年度からはAMED研究費を受け、日本糖尿病学会との共同事業として、2021年3月時点で63施設が参加している。
ノボ ノルディスク ファーマ・日本糖尿病学会・国立国際医療研究センターの共同研究概要
研究題目 | 日本人2型糖尿病患者でのGLP-1受容体作動薬療法に関する後ろ向きデータベース調査研究 |
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研究趣旨 | 診療録直結型全国糖尿病データベースJ-DREAMSに2015年12月~2021年3月までに収集された2型糖尿病患者データを用い、GLP-1受容体作動薬療法の患者の臨床的特徴ならびに血糖コントロールなどについて評価する。 |
国立研究開発法人国立国際医療研究センター糖尿病情報センター・センター長 大杉 満 |
「75歳以上の後期高齢者など、治験では得られなかった貴重な有効性、安全性情報をもたらしてくれるリアルワールドエビデンスは、今後さらに重要性が増してくると考えています」と、同社では述べている。
ノボ ノルディスク ファーマ
診療録直結型全国糖尿病データベース事業(J-DREAMS)
[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]