リアルタイムCGM「Dexcom G7」を発売 高精度で小型化、起動時間を短縮し、使いやすさを向上 デクスコム
糖尿病患者の日常の血糖マネジメントを容易にするリアルタイムCGM
デクスコムジャパン合同会社は5月15日、リアルタイムCGM「Dexcom G7 CGMシステム」を発売した。同製品は2023年9月に承認を取得しており、2歳以上のインスリン自己注射を1日に1回以上行っているすべての糖尿病患者が保険診療下で利用できる。
リアルタイムCGM(持続グルコースモニタリングシステム)は、間質液中のグルコース濃度の変化を把握し、糖尿病患者の日常の血糖マネジメントを容易にするための医療機器。
「Dexcom G7」は、測定したグルコース濃度をスマートデバイスに表示するだけでなく、上昇・低下のトレンドをリアルタイムで確認することもできる。トランスミッターと一体化することで、従来機のDexcom G6より60%小型化し、センサーのウォームアップが30分未満で完了、約7分で設定を完了できる。
「Dexcom G7」は、上腕後部へも装着も可能で、装着部位、装着期間、センサーグルコース値に関わらず高い精度を実現することが、海外の臨床試験で確認されている。また、重症低血糖を警告する「緊急低値リスクアラート」など患者の行動変容を促す各種アラート機能を備え、状況に合わせて調整が可能。
同製品は、糖尿病をより簡単にマネジメントできるよう使いやすさを向上すると同時に、HbA1c 7%未満を目指す血糖マネジメントを支えるとしている。
臨床試験で確認されたDexcom リアルタイムCGMの有用性
Dexcom リアルタイムCGMを使用することで、HbA1cの低下や目標範囲内時間(TIR、70~180mg/dL)の増加が臨床試験で確認されている。たとえば、1型糖尿病に対する「ALERTT 1試験」では、Dexcom リアルタイムCGMで、TIRの有意な増加と、HbA1c値および低血糖域時間の有意な減少が示された。対象者の5割近くがHbA1c値の7%以下を達成した。重篤な症状を引き起こす可能性のある低血糖への不安も有意に低下した。
また、2型糖尿病に対する「MOBILE試験」でも、有用性が確認されている。血糖自己測定(SMBG)と比較し、Dexcom リアルタイムCGMの使用8ヵ月後のHbA1cの有意な低下が認められた。またSMBGと比較してTIRの増加、高血糖域時間の減少も認められた。
日本では2022年5月にDexcom リアルタイムCGMの使用目的または効果が変更され、はじめて血糖自己測定器の併用なしでCGM単体の使用だけで糖尿病のマネジメントに活用できるようになった。
「Dexcom G7」に引き継がれた主な機能
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「Dexcom G7」の新機能
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「新しいG7の発売により、糖尿病をもつより多くの日本の患者さまに、ぜひともリアルタイムCGMを体験していただきたいと考えております。リアルタイムCGMを活用いただくことで低血糖などの不安を取り除き、糖尿病のない人と同じような日常生活を過ごしていただけるよう、弊社は引き続き患者様と医療従事者の方々を支援して参ります」と、デクスコムジャパン日本法人では述べている。
製品概要
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販売名 | Dexcom G7 CGMシステム |
一般的名称 | グルコースモニタシステム |
医療機器承認番号 | 30500BZI00035000 |
グルコース測定範囲 | 40~400 mg/dL |
最長10日間 | |
発売日 | Dexcom G7 CGMシステムセンサーキット 2024年5月15日 Dexcom G7 CGMシステムモニター 2024年5月29日 |
選任製造販売業者 | 株式会社コーブリッジ |
外国特例承認取得者 | Dexcom, Inc. |
Dexcom G7が新登場 | 糖尿病の管理を容易にする精度の高いCGMシステム (Dexcom Provider)
Comparing real-time and intermittently scanned continuous glucose monitoring in adults with type 1 diabetes (ALERTT1): a 6-month, prospective, multicentre, randomised controlled trial (Lancet 2021年6月12日)
Effect of Continuous Glucose Monitoring on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes Treated With Basal Insulin: A Randomized Clinical Trial (JAMA 2021年6月2日)