【お知らせ】「インスリン注射の時間や単位数を記録していますか?」ネットワークアンケート調査結果を公開

2021.06.29
「糖尿病ネットワーク」は、インスリン治療を受けている患者さん485名に、インスリン注射の記録についてアンケート調査を行いました。その結果、注射した時間や単位数を記録しているという患者さんは全体の約6割。さらに、その約8割はインスリン注射の記録を医師や医療スタッフに見せていると回答しました。

アンケート結果の詳細はこちらをご覧ください

インスリン注射の時間や単位数を「記録している」患者さんは約6割   

 インスリン治療を受けている患者さんで、血糖自己測定の結果を自己管理ノートやデジタルソフトに記録し医師と共有しているという人は多いと思われます。では、インスリン注射の記録はどうでしょうか? 今回、「糖尿病ネットワーク」はインスリン注射による治療を受けている患者さんを対象にインターにネットによるアンケート調査を実施。患者さん485名から回答が得られました。
 まず、インスリン注射した時間や単位数を記録しているかどうか聞いたところ、半数以上の患者さんが「いつも記録している」と回答。「ときどき記録している」という人と合わせると約6割となりました。
 糖尿病のタイプ別でみると、「いつも記録している」という人の割合は、1型糖尿病患者さんの方が2型糖尿病患者さんよりも高い結果となりました。

Q.注射した時間や単位数を記録していますか?

約8割が「医師や医療スタッフと記録を共有」

 では、患者さんは記録した情報をどのように活用しているのでしょうか。今回のアンケート調査では、医師や医療スタッフに「毎回見せる」という患者さんが約8割でした。また、「記録を医師や医療スタッフと共有することは、ご自身の治療や血糖コントロールの改善に役立つと思いますか?」という質問に対して、約9割が「とても思う」「まあまあ思う」と回答。記録を医師や医療スタッフと共有するメリットを感じている患者さんが多いようです。

Q.診察時、インスリン注射の記録を医師や医療スタッフに見せていますか?

Q.インスリン注射の記録を医師や医療スタッフと共有することは、ご自身の治療や血糖コントロールの改善に役立つと思いますか?

記録をつけない理由NO.1は「必要性を感じない」

 一方、インスリン注射の時間や単位数を「記録していない」と答えた患者さん180名にその理由を聞いたところ、「必要性を感じないから」という声が最も多く、次いで「面倒だから」という声があがりました。
 インスリン注射の回数などによって、記録の重要性は異なると考えられますが、今回のアンケートでは、全体の半数以上(265人)の患者さんが、記録を医療者と共有することは自身の治療や血糖コントロールの改善に役立つと感じています。

Q.インスリン注射の記録をつけない理由は何ですか?【複数回答可】

アンケート結果の詳細はこちらをご覧ください

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料