「糖尿病治療ガイド2022-2023」(編著:日本糖尿病学会)が発行 最新の薬剤情報などにアップデート

2022.04.21
 「糖尿病治療ガイド2022-2023」(編著:日本糖尿病学会)が、4月15日に発行された。同学会が総力を挙げて編集した、糖尿病診療のガイドブックとしている。

 「糖尿病治療ガイド2022-2023」(編著:日本糖尿病学会)は、同学会が総力を挙げて編集・執筆したガイドブックで、コンパクトな1冊ながら、糖尿病診療の基本的な考え方から最新情報までを分かりやすくまとめてある。内科医はもとより、他科の医師、コメディカルスタッフなどにも広く活用されている。

 今回の改訂では、全体にわって内容がアップデートされ、イメグリミンや経口GLP-1受容体作動薬なども追加され、2022年3月現在の最新の内容となっている。

【主な改訂のポイント】

  • 2022年3月現在の最新の薬剤情報にアップデートされた。イメグリミンや経口GLP-1受容体作動薬の追加など。低血糖時におけるグルカゴン点鼻粉末剤(バクスミー)の使用なども。
  • かかりつけ医から糖尿病や腎臓の専門医・専門医療機関への紹介基準を、図を用いて明確に解説。
  • 日本でのアドボカシー活動についてのコラムの記載内容を追加。災害時に糖尿病患者を支援する糖尿病医療支援チーム(DiaMAT)の設立の動きなども追加。

糖尿病治療ガイド2022-2023
編著:日本糖尿病学会
B5判・156頁・4色刷
ISBN:978-4-8306-1399-9
発行:2022年4月15日
定価:990円 (本体900円+税10%)

糖尿病治療ガイド2022-2023 主要目次

1.糖尿病 疾患の考え方
 A. 糖尿病とは
 B. 糖尿病に関する指標
 C. 糖尿病の分類

2. 診断
 A. 病歴聴取の注意点
 B. 身体所見のポイント
 C. 診断のための検査
 D. 糖尿病の診断
 E. 境界型とメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

3. 治療
 A. 治療目標とコントロール指標
 B. 治療方針の立て方
 C. 糖尿病療養支援
 D. 災害への備えと災害時の対応

4. 食事療法
 A. 食事療法の進め方
 B. 食事療法の実際
 C. 合併症の予防のために

5. 運動療法

6. 薬物療法
 A. 経口薬療法および注射薬療法
 B. その他の薬物療法

7. 糖尿病合併症とその対策
 A. 糖尿病合併症とは
 B. 急性合併症
 C. 慢性合併症
 D. 併存疾患(その他の合併症)
 E. 合併症の検査

8. 低血糖およびシックデイ
 A. 低血糖
 B. シックデイ

9. ライフステージごとの糖尿病
  A. 小児・思春期における糖尿病
  B. 妊娠と糖尿病
  C. 高齢者の糖尿病

10. 専門医に依頼すべきポイント
 A. 糖尿病専門医に依頼する場合
 B. 他科専門医に依頼する場合
 C. 地域連携、医療連携

11. 病態やライフステージに基づいた治療の実例
 診断と初期治療
 併存症を持つ患者における治療
 特殊な状況における対応

付 録
 特定健診・特定保健指導の進め方─糖尿病予防の立場から
 自己検査用グルコース測定器一覧表
 血糖降下薬一覧表
 インスリン製剤および主なペン型注入器一覧表
 参考書

索 引

一般社団法人 日本糖尿病学会

[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]

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