インスリンペン型注入器用に取り付けるスマートセンサー「マリヤ」を発売 インスリン注射の日付・時間・設定単位数を記録
プレフィルドインスリン製剤に直接取り付けるスマートセンサー
ノボ ノルディスク ファーマは3月13日、日本でスマートセンサー「マリヤ」(製造:BIOCORP PRODUCTION(フランス)、輸入:Biocorp)を発売した。
「マリヤ」は、同社のプレフィルドインスリン製剤「フレックスタッチ」に直接取り付けることができるスマートセンサー(非医療機器)。インスリン注入ボタンを押したときの日付と時間、設定単位数を記録することが可能となっている。*
「フレックスタッチ」を使用している糖尿病患者は、「マリヤ」をフレックスタッチに取り付けることで、注入ボタンを押したときの日付と時間、設定単位数を記録できるようになる。
また、「マリヤ」と連動するモバイルアプリケーションに、Bluetoothを通じてリアルタイムにデータを転送することも可能で、患者はインスリン投与履歴を把握することができる。
* 対象となるプレフィルドインスリン製剤 (2023年3月現在) ゾルトファイ配合注 フレックスタッチ、フィアスプ注 フレックスタッチ、トレシーバ注 フレックスタッチ、ライゾデグ配合注 フレックスタッチ、ノボラピッド注 フレックスタッチ
「デジタルヘルスは、投与履歴を記録することで、また糖尿病のある人とそのご家族、医療従事者とのコミュニケーションの活性化をすることで、糖尿病マネジメントの助けになる大きな可能性があります。日本で当社の製剤を使用している糖尿病のある人の大部分は、フレックスタッチでインスリンを投与しており、マリヤを発売することでより多くの糖尿病のある人にデジタルヘルスの機会・選択肢を提供することができることを非常に嬉しく思います」と、同社では述べている。
なお、マリヤは非医療機器であり、患者の自己負担(メーカー希望小売価格7,940円(税込))で、保険薬局での購入が可能となっている。また、マリヤは「シンクヘルス」(H2が提供する健康生活サポートアプリおよびプラットフォーム)と、連動が可能となっており(2023年3月現在)、今後、連動モバイルアプリケーションの追加も予定しているという。
販売名 | マリヤ |
---|---|
特徴 | 注入ボタンを押したときの日付と時間、設定単位数の記録が可能 連動モバイルアプリにBluetoothを通じてデータ転送が可能 |
発売日 | 2023年3月13日 |
7,940円(税込) | |
製造業者 | BIOCORP PRODUCTION |
輸入業者 | 株式会社Biocorp |
販売業者 | ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 |
「シンクヘルス」と連動が可能
H2は、ノボ ノルディスク ファーマが国内で販売するスマートセンサー「マリヤ」と、国内初のデータ連携を開始することを発表した。この連携により、インスリン投与履歴をはじめとしたPHR(パーソナルヘルスレコード)の正確な把握が可能になるとしている。
「マリヤをアプリ"シンクヘルス"と連動することで、インスリン投与量を自動で認識し、"シンクヘルス"に自動で送信される仕組みとなっており、入力の手間を省くだけでなく、インスリン製剤の投与状況を正確に記録することが可能となります」と、同社では述べている。
関連情報