日本糖尿病財団「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」助成対象者を発表 2件の新たな研究助成も設立し募集を開始
また、それぞれ第1回となる「日本糖尿病財団・ノボ ノルディスク ファーマ研究助成」と「日本糖尿病財団・サノフィ研究助成」の募集も11月1日より開始した。
同財団は糖尿病研究のよりいっそうの発展に貢献することを目的に研究助成を行っている。 公益財団法人 日本糖尿病財団 - 研究助成について
「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」助成金交付対象者を決定
日本糖尿病財団と日本ベーリンガーインゲルハイム、日本イーライリリーは、第8回「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」の助成金交付対象者が決定したと発表した。
同プログラムは、日本糖尿病財団と、日本ベーリンガーインゲルハイム、日本イーライリリーが設立したもの。
募集研究テーマは年度ごとに検討され、2021年度の募集テーマは、「糖尿病の血管合併症に関する研究(前向き臨床研究、ならびに日本ベーリンガーインゲルハイムおよび日本イーライリリーの製品に関する臨床研究は除く)」。
募集は2021年7月1日~8月31日に行われ、20件の応募のなかから日本糖尿病財団選考委員会により選考され、同理事会で6名の研究者が助成金交付対象者として決定された。対象者には、研究課題1件につき150万円の助成金が交付される。
氏名 | 所属・職名 | 研究課題 |
川北恵美 | 島根大学医学部附属病院医学系研究 病院診療職員 医科医員 | レニンアンジオテンシン系阻害薬投与時の血管不全・腎障害発症において潜在的レニン抑制転写因子Stox1機能不全が演じる役割の解明 |
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 助教 | 糖尿病における腎臓概日リズムの再編成と代謝変容の探索 | |
小林洋輝 | 日本大学医学部 内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野 専修医 | 糖尿病性腎症の進展における新規BMP拮抗分子の機能解析 |
田中真司 | 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 南学研究室 届出研究員 | 糖尿病性腎臓病における迷走神経刺激の保護効果の検討 |
藤島裕也 | 大阪大学大学院 医学系研究科 内分泌・代謝内科学 助教 | 糖尿病性血管障害に対する脂肪細胞特異的分泌蛋白・アディポネクチンの役割の解明 |
船本雅文 | 徳島大学大学院 医歯薬学研究部・医学域 薬理学分野 助教 | 糖尿病合併心不全の発症に関与するエピジェネティックな転写制御機構の解明 |
「日本糖尿病財団・ノボ ノルディスク ファーマ研究助成」の募集を開始
日本糖尿病財団は、ノボ ノルディスク ファーマが資金提供を行う、第1回「日本糖尿病財団・ノボ ノルディスク ファーマ研究助成」の募集を2021年11月1日より開始した。
この研究助成は今年設立されたもので、助成対象課題は「糖尿病と心血管疾患や腎症に関する研究 (ノボ ノルディスク ファーマの製品に関する臨床研究を除く)」。
募集期間は、2021年11月1日~2022年1月11日(必着)。応募要件は、日本国内に在住する研究者であり、所属する施設長の推薦を受けていること。ただし、昨年度に日本糖尿病財団から助成を受けている研究者や、2021年度の同時募集研究助成の重複応募は不可。 する
研究助成金は、1件100万円以内で20件程度。2022年3月中に交付する。研究期間は、2022年4月1日~2023年3月31日の1年間 。
「日本糖尿病財団・サノフィ研究助成」の募集を開始
日本糖尿病財団とサノフィは、共同企画である第1回「日本糖尿病財団・サノフィ研究助成」の募集を、2021年11月1日より開始した。同プログラムには、サノフィが資金提供を行う。
この研究助成も今年設立されたもので、助成対象となる課題は、「インスリンまたはインクレチンに関する基礎研究」。
研究課題1件につき150万円以内を助成する。応募資格者は日本国内に在住する研究者であり、所属する施設の施設長からの推薦が必要。応募期間は2021年11月1日~2022年1月11日(必着)。