【新型コロナ】日本医師会と日本循環器連合が心血管病診療に関する緊急声明を発表 「治療中断や受診控えで重症化する患者が増えている」

2021.02.09
 日本医師会と日本循環器連合は、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言下での、心血管病診療に関する緊急声明を発表した。
 心血管病診療に携わる医療従事者やベッドなどの医療資源が、新型コロナウイルス感染症の診療に振り分けられることが多くなっており、緊急の対応が必要だとしている。

新型コロナウイルス感染症拡大で受診控え
「速やかに医療機関を受診して」

 心血管病診療に携わる医療従事者やベッドなどの医療資源が、新型コロナウイルス感染症の診療に振り分けられることが多くなっている結果、次のことが引き起こされているとしている。

▼緊急治療を要する急性心筋梗塞、急性心不全、致死性不整脈、肺塞栓症、大動脈解離、大動脈瘤破裂等への救急対応ができなくなっている地域や医療機関が増えています。
▼治療中断や受診の手控えのために心血管病が重症化する患者さんが増えています。

 そこで、日本医師会・日本循環器連合は、以下の2点について緊急声明を発出した。

(1) 必要な心血管病診療を提供するためには、何よりもできるだけ新型コロナウイルス感染者を減らすことが重要です。国民のみなさまには、より一層新型コロナウイルス感染予防に留意し、慎重な行動をとっていただきますようにお願い致します。

(2) 現在受けられている心血管病の治療は引き続きしっかり続けてください。新型コロナウイルス感染症拡大で受診控えされている方も、感染対策を行っている安心マークを掲げている医療機関への受診をしてください。心臓や血管に異常を感じたら、ためらわず速やかに医療機関を受診してください。

 「日本循環器連合は、国民の生命を守るため、心血管病診療のプロフェッショナルである医療従事者の責任と自覚をもって、日本医師会の協力を得ながら、心血管病診療体制の維持に全力で取り組みます」としている。

公益社団法人 日本医師会
日本循環器連合について(日本循環器学会)
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日本循環器学会・COVID-19対策特命チーム

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