サノフィが「Diabetes.Your Type.」キャンペーンを開始 糖尿病患者が病気を隠さずにいられる社会を
2020.01.16
サノフィは、それぞれ病態や症状が異なる糖尿病患者が、疾患にしばられることなく可能性を広げていけるよう支援する同社の世界的なキャンペーン「Diabetes.Your Type.」を、今年度より日本でも開始すると発表した。
一人ひとりを尊重し寄り添う「個別化」の重要さを伝える
「Diabetes.Your Type.」は、同社が長年の経験で学んだ課題である、「社会における糖尿病の知識不足などによるスティグマ(偏見)」を縮小し、患者一人ひとりが最適な治療を継続して糖尿病のない人と変わらない生活を過ごせる環境支援を目指したキャンペーン。患者一人ひとりを尊重し寄り添う「個別化」の重要さを込めて、"Your Type"という名称を用いている。 同キャンペーンは、同社の理念を示すマニフェストの発表に始まり、多様な患者のストーリーをインタビュー動画として共有、約2年前に開始した教職員などを対象に糖尿病の専門医、先輩患者が糖尿病患児のよりよい学校環境づくりを支援する日本糖尿病協会と共催の「KiDS Project」、ウェブサイト「DM TOWN」による糖尿病患者や家族向けの治療や生活に役立つ情報の提供、など包括的なプログラム展開を目指す。 日本糖尿病協会の理事長である清野裕氏は、「糖尿病患者が病気を隠さずにいられる社会、治療の継続により、糖尿病のない人と変わらない生活を送ることができる社会づくりにつなげる啓発活動は、非常に意義があると考えます」と述べている。 サノフィは、グローバルで約100年前からインスリンにかかわってきた歴史をもつ。同社は世界での糖尿病領域において、国際糖尿病連合(IDF)と国際小児思春期糖尿病学会(ISPAD)とともに、「KiDS(Kids and Diabetes in Schools)」を2013年に立ち上げた。KiDS Projectは現在、16言語の教材が使用可能。 糖尿病の小児がハイキング活動を行う「T1D Challenge」も6年前から実施している。ハイキングを通じて、患児が自分自身を乗り越え、糖尿病があっても多くのことを達成できることを実感しているという。「Every One Matters」と題したオンラインコミュニティも運営し、糖尿病と共に生きる人々を励ますメッセージを届け、日常生活のサポートを行っている。 日本でも、日本糖尿病協会とサノフィが、学校の教職員を対象とした小児の糖尿病啓発活動を行っている。また2001年からは、糖尿病と向き合う患者と家族を応援するために、「情報がみつかる・よくわかる・安心につながる」をコンセプトに、「DM TOWNサノフィ
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]