経口セマグルチドを日本で2型糖尿病治療薬として承認申請 GLP-1アナログの錠剤
2019.07.26
ノボ ノルディスク ファーマは、1日1回服用のGLP-1アナログの錠剤である経口セマグルチドについて、2型糖尿病を適応症として承認申請を行った。経口セマグルチドは世界初で唯一の錠剤のGLP-1受容体作動薬となる。
世界初で唯一の錠剤のGLP-1受容体作動薬
セマグルチドは、生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログ。経口セマグルチドは、サルカプロザートナトリウム(SNAC)と呼ばれる吸収促進剤を含有した製剤であり、SNACは胃でのセマグルチドの吸収を促進することで、セマグルチドのバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を高め、経口投与を可能にする。 申請は、日本人約1,300人を含む9,543人の成人2型糖尿病患者が参加したグローバル臨床開発プログラム「PIONEER」にもとづいている。経口セマグルチドを単独、経口血糖降下薬との併用、またはインスリンとの併用で投与した結果、十分なHbA1cの低下が認められた。また、同プログラムの全試験を通じて、経口セマグルチドは良好な忍容性を示し、高頻度で認められた有害事象は胃腸障害に関連する事象だった。 経口セマグルチドは、米国、EU、カナダおよび日本で承認申請が行われた。[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]