東京の糖尿病療養指導を担う「東京CDE」と「東京CDS」 新年度の活動
2018.03.19
東京糖尿病療養指導士(東京CDE)と東京糖尿病療養支援士(東京CDS)の2018年度の活動が開始される。東京糖尿病療養指導士認定機構は、多くの人の参加を呼びかけている。
東京の糖尿病療養指導をリードする東京CDEと東京CDS。280名の東京CDE、45名の東京CDSが4月より活動を始める。
東京の糖尿病療養指導をリードする東京CDEと東京CDS。280名の東京CDE、45名の東京CDSが4月より活動を始める。
東京の糖尿病療養指導をリードする東京CDEと東京CDS
東京糖尿病療養指導士(東京CDE)と東京糖尿病療養支援士(東京CDS)が認定と育成を目的とした東京糖尿病療養指導士認定機構が2017年度に発足し、活発に活動している。糖尿病の有病者と予備群の数は2,000万人。日本の人口の1割が東京に集中しており、40歳から74歳までの都民の約3人に1人が糖尿病有病者か予備群とみられている。 糖尿病は初期の段階では自覚症状が乏しいが、放置していると深刻な合併症を引き起こす。人工透析の最大の原因は糖尿病性腎症で、透析を導入すると、患者のQOL(生活の質)が大きく低下するだけでなく、年間約500万円の医療費が必要となる。 糖尿病の療養を改善し、糖尿病の重症化を予防し、予備群の段階で糖尿病の発症を予防し、未治療や治療中断の患者をフォローするために、東京CDEと東京CDSが担う社会的な役割は大きい。 ・ 東京糖尿病療養指導士(東京CDE)とは医療現場における糖尿病患者の指導にあたる専門職で、糖尿病の病態、治療などに関する高度な知識を修得し、東京糖尿病療養指導士認定機構の研修に参加し、認定試験に合格した医療職の有資格者。
糖尿病に関する実践的な知識をもち、チーム医療の中でキーマンとして重要な役割を果たしている。糖尿病の重症化予防のために活躍が期待されている。 下記の資格をもっていることが資格要件となる。
看護師、保健師、助産師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、診療放射線技師、准看護師、健康運動指導士 他
※2018年度の認定試験の資格要件に「視能訓練士」が追加された。 ・ 東京糖尿病療養支援士(東京CDS)とは
主として健康増進や福祉、介護などの幅広い職域において糖尿病予備群や一般生活者を対象に、糖尿病の知識の啓発と予防にあたる専門職。糖尿病の病態、治療などに関する一定レベルの知識を修得し、東京糖尿病療養指導士認定機構の研修に参加、認定試験に合格した専門職の有資格者。
健康増進や教育、介護の場でも、糖尿病とその予備群は増えている。糖尿病の専門知識をもつスタッフがいることで、糖尿病の予防・改善が促される。 下記の資格をもっていることが資格要件となる。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、歯科衛生士、栄養士、臨床心理士、臨床工学技士、登録販売者、養護教諭、自治体職員(保健、健康増進担当)、医療事務、医薬情報担当者(MR) 他
※2018年度の認定試験の資格要件に「養護教諭」が追加された。
東京CDEと東京CDS 取得すると多くのメリットを得られる
2017年の初年度は280名の東京CDE、45名の東京CDSが誕生した。認定取得者には、4月上旬に認定番号の入った認定証ならびに認定バッチ、認定資格更新に関する資料などが送付される。 東京CDEと東京CDSの2018年度の認定試験の受付は2018年7月に開始される予定だ。 認定資格取得者のメリット1 : 糖尿病の病態と療養に関する体系的な知識が修得できる
2 : 糖尿病の治療と療養に関する知識を修得していることが、専門資格として認定される
3 : 職域において、糖尿病療養の指導・支援資格取得者として認められる
4 : 糖尿病療養の指導・支援者としての信頼が得られ、指導・支援に自信が持てる
5 : 職域に認定資格者がいることで、糖尿病や予備群への対応が向上できる
メールマガジンを配信
東京糖尿病療養指導士認定機構は、東京CDEと東京CDSの認定資格の取得を検討している人向けに、認定試験の受験情報を知らせるメールマガジンを配信している。 受験者用講習会の日程、講習会の申込開始など認定資格の取得に必要な情報、最新の情報が盛りだくさんだという。 東京CDEと東京CDSに関心のある人は、メールマガジンの配信登録をしてはいかがだろう。東京糖尿病療養指導推進機構
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]