「ランタスXR」がインスリン デグルデクとの直接比較試験で主要目的を達成
2017.12.08
サノフィは、「Toujeo」(インスリン グラルギン300単位/mL)とインスリン デグルデクの有効性と安全性を評価する初の無作為化直接比較試験の結果を発表した。Toujeoは、インスリン デグルデクとの初の大規模直接比較試験(BRIGHT試験1)において主要目的を達成した。
「Toujeo」は日本では、「ランタスXR」のブランド名で製造販売されている。
BRIGHT試験には、経口糖尿病薬のみ、または経口糖尿病薬とGLP-1受容体作動薬の併用でHbA1cの低下が得られなかった2型糖尿病の成人患者929例が参加。同試験は、Toujeoの血糖値(HbA1c)低下効果がインスリン デグルデクと同等か否かを検討することを主要目的として実施されている。
副次目的は、有害事象を経験した患者の割合、試験中に低血糖イベントを経験した患者の数および低血糖イベントの発現率。副次的評価項目として、救済治療を必要とした患者の割合、安全性、糖尿病治療満足度質問表(DTSQ)とHypoglycemic Attitudes and Behavior Scale(HABS)を用いて患者が評価するアウトカムを検討している。
「Toujeoは、糖尿病患者において優れた血糖降下作用を示すだけでなく低血糖リスクが少ないことが、いくつかの試験で報告されている。有効性のみならず低血糖をはじめとする安全性をインスリン デグルデグと比較した初の比較臨床データは、医師が治療方針を決定する際に役立つと信じている」と同社では述べている。同試験の詳細な結果は、2018年に発表される予定。
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]