「1型糖尿病は僕の性格をも形成する」インスリンとの歩き方、第19回
2017.08.14
1型糖尿病患者の遠藤伸司さんによる連載「インスリンとの歩き方」は、第19回「1型糖尿病は僕の性格をも形成する」を公開しました。連載「インスリンとの歩き方」へ ▶
執筆者の遠藤さんは、中学生の頃に1型糖尿病を発症。以来、約30年間の療養生活の中で、留学や進学、就職、そして転職、プライベートまで幅広い経験を積み、なにかと無理をすることもあったようです。
連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。
第19回 1型糖尿病は僕の性格をも形成する(本文より)
かくも不平等な社会である。
突然、こんな考えが、僕の頭の中から湧いてくる。
突然、こんな考えが、僕の頭の中から湧いてくる。
お金持ちは、永久にお金持ちだし、頭の良い人は永遠に頭が良い。幸せな人は、その幸せをオーラのようにずっと纏っているし、1型糖尿病で金のない僕は死ぬまで1型糖尿病で金がないのかもしれない。
僕の人生は、なんて不幸な人生なのだろう......。
既に僕は、20歳代の半ばを過ぎてはいたけれど、まだ而立(じりつ)の30歳代にはなっていなかった。
[dm-rg.net / 日本医療・健康情報研究所]