「糖尿病とカンセン」 1型糖尿病患者さんの連載、第18回を公開
2017.06.19
1型糖尿病患者の遠藤伸司さんによる連載「インスリンとの歩き方」は、第18回「糖尿病とカンセン」を公開しました。連載「インスリンとの歩き方」へ ▶
執筆者の遠藤さんは、中学生の頃に1型糖尿病を発症。以来、約30年間の療養生活の中で、留学や進学、就職、そして転職、プライベートまで幅広い経験を積み、なにかと無理をすることもあったようです。
連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。
第18回 糖尿病とカンセン(本文より)
その日の体調は、だいたい朝起きたときにわかるものだ。カゼを引いたときは、家中の埃を全部吸って吐き出すような乾いた咳がゴホゴホとでるし、熱があれば体はだるい。
そういうときには、すぐに会社を休んだ。持病をあらかじめ申告して就職した会社だったので、突然の休みでも
「1日、ゆっくり休んでいなさい」と上司は了承してくれた。
ただ、僕の主な仕事は車のセールスだから、車を買いそうなお客さんとの面談がある場合には、カゼでもシックディでも、いやたとえ高熱を出したとしても出社はした。そして、悲しいことにカゼをひいているとインスリンを打てども打てども、僕の血糖値は200mg/dLを切ることがなかった。
[dm-rg.net / 日本医療・健康情報研究所]