糖尿病専門クリニック向け電子カルテを発売 「チーム医療」に対応

2017.05.02
 アークレイは、糖尿病専門クリニック向け電子カルテ「CLINICATION(クリニケーション)」を4月17日に発売した。「長期治療」を医師・看護師・薬剤師・栄養士など複数の医療スタッフでサポートする「チーム医療」のニーズに応えるさまざまな診療補助機能を搭載している。最小構成での価格は500万円(税別)~。

糖尿病専門クリニックの運用フローに対応

 「CLINICATION」は、糖尿病診療に特化したさまざまな機能を搭載した電子カルテ。従来のレセプト作成をベースに設計された電子カルテと異なり、チーム医療を支える情報プラットフォームとして活用できる。

 医療情報システムの中心となり、検査データ管理システムなどさまざまなシステムと連携が可能だ。来院受付から検査、診察、薬剤準備、会計、次回予約まで、糖尿病専門クリニックの運用フローに対応する。

 診療記録を複数の医療スタッフが記述・参照でき、同一患者のカルテを複数のスタッフが同時に開くこともできる。付箋機能も備え、重要事項をリアルタイムで共有できる。

 また、テンプレートを用いた問診表で漏れなく情報を取得できる。多種に及ぶ検査結果もテンプレートによりレポート化される。医師は自身の診療テンプレート上で、得られた情報をもとにSOAP形式(カルテ書式の1つ:問題志向型システム記述)で診療記録を作成できる。

治療の経過を一目で把握 統計データの出力も可能

 長期にわたる診療経過を時系列で一元的に表示し、処方・バイタル・検査結果・画像・生理検査など、治療の経過を一目で把握できる。初診時から最新の診療まで100回以上に及ぶ診察でも、処方履歴を含む概要を把握することが可能。

 グラフ機能も充実させ、糖負荷試験や日内変動にも対応している。また、画像や詳細データは、ワンクリックで拡大表示できる。

 自己注射薬剤の投与単位と期間を指定する簡単な設定により、適切な処方数を自動計算できる。残薬の管理入力から残薬を除く追加処方の必要量の計算まで可能だ。

 診療記録を作成中でも、オーダー画面を呼び出すことなく、あらかじめ登録されたオーダーセットを短縮コマンドで実行できる。また、診察時に漏れのないよう、ToDoリストを表示できる。指導や検査結果の通知などをあらかじめ設定し、実施するタイミングに確認することも可能だ。

 糖尿病診療に必要な事項がテンプレートの入力必須項目と結びついているため、医療スタッフが日常の診療業務の中で知識やスキルを習得できる。

 統計データの出力が可能で、薬剤のオーダー情報や検査結果などに加え、テンプレートで定型的なデータを取得できる。治験情報の蓄積や研究データの抽出も可能だ。また、次回実施予定の検査や来院予定時期などから予約日を選定し、必要な部門予約を合わせて実施できる。

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

尿病関連腎臓病の概念と定義 病態多様性 低栄養とその対策
小児・思春期1型糖尿病 成人期を見据えた診療 看護師からの指導・支援 小児がんサバイバーの内分泌診療 女性の更年期障害とホルモン補充療法 男性更年期障害(LOH症候群)
神経障害 糖尿病性腎症 服薬指導-短時間で患者の心を掴みリスク回避 多職種連携による肥満治療 妊娠糖尿病 運動療法 進化する1型糖尿病診療 糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病患者の足をチーム医療で守る 外国人糖尿病患者診療
インクレチン(GLP-1・GIP/GLP-1)受容体作動薬 SGLT2阻害薬 NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療 骨粗鬆症 脂質異常症 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症
エネルギー設定の仕方 3大栄養素の量と質 高齢者の食事療法 食欲に対するアプローチ 糖尿病性腎症の食事療法
糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) GLP-1受容体作動薬 インスリン 糖尿病関連デジタルデバイス 骨粗鬆症治療薬 二次性高血圧 1型糖尿病のインスリンポンプとCGM

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料