1型糖尿病患者さんのアルバイト経験 連載「インスリンとの歩き方」

2016.02.01

1型糖尿病患者の遠藤伸司さんによる連載「インスリンとの歩き方」は、第6回「アルバイトの経験」を公開しました。連載「インスリンとの歩き方」へ ▶

連載「インスリンとの歩き方」

 執筆者の遠藤さんは、中学生の頃に1型糖尿病を発症。以来、約30年間の療養生活の中で、留学や進学、就職、そして転職、プライベートまで幅広い経験を積み、なにかと無理をすることもあったようです。

 連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病——特にインスリン製剤と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。

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第6回 アルバイトの経験(本文より)

書類の配達のお仕事

 僕は大学3年生までにアルバイトを3つやった。カードマンとコンビニエンスストアは、性に合わず、1か月しか続かなかった。3つめの麻雀屋のバイトはなぜか3年近くも続けることができた。店長からは、「社員になれ」と言われたこともあったけど、それは丁重にご辞退申し上げた。

 就職が決まってから、残る学生生活を有意義に過ごそうと、アルバイト情報誌をめくっていると、書類を配達するバイク便の仕事が目についた。1,100円と時給も悪くない。電話で応募し事前に1型糖尿病であることを伝えたけれど、難なく面接となった。

アルバイトの面接

「1型糖尿病で何か問題になることはありますか?」
面接では会社の社長からいきなりドキマギするような質問が飛んできた。

「低血糖の感覚があったときには血糖測定とブドウ糖が必要です」
頭で考えるよりも先に声が出た。面接という緊張の場面で、正確に回答できた自分に自分で驚いた。そして、それだけ伝えれば十分か、と僕は自問自答した。

 あっ、そういえば......次の瞬間、僕は「ときには救急車が必要になるケースがあります」と口走っていた。

「救急車?」
社長の右の頬の上が一瞬上がって、右目が細くなったように感じた。社長の右目が採用の扉を閉ざしていくように思えた。冷や汗が額から滲んで、二人の間に沈黙が続いた。5...6...7...10秒。救急車なんて言わなければよかった。コレでまた、アルバイト情報誌を一から漁ることになる......と思った。

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