週1回投与のDPP-4阻害薬「ザファテック錠」を発売　患者の負担軽減を期待

　「ザファテック錠」は、週1回投与で良好な血糖コントロールをもたらすDPP-4阻害薬。糖尿病の薬剤の種類が増え、2型糖尿病患者の服薬レジメンは複雑になっているが、週1回投与の同剤であれば、患者の負担軽減につながり、服薬アドヒアランスの向上に寄与するとしている。

　同剤は、血糖調節において重要な役割を担うインクレチンホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドの不活化をもたらすDPP-4を選択的かつ持続的に阻害することにより、インスリンの分泌を血糖値に応じて高め、血糖値をコントロールする。

　2型糖尿病患者を対象として日本で実施された複数の臨床第3相試験で、「ザファテック錠」週1回投与の有効性、安全性、忍容性が確認されたとしている。

　同社では「ザファテック錠は世界初の週1回投与の経口2型糖尿病治療剤。糖尿病治療薬に新たなラインナップが加わったことで、個々の糖尿病患者さんの病態に合った、より適切な治療オプションを提供できる。医療関係者などへの適正な情報活動に努める」と述べている。

ザファテック錠　概要

製品名	ザファテック錠50mg、同錠100mg
一般名	トレラグリプチンコハク酸塩
効能・効果	2型糖尿病
用法・用量	通常、成人にはトレラグリプチンとして100mgを1週間に1回経口投与する。
薬価	50mg 559.20円、100mg 1,045.10円

ザファテック錠100mg・50mg(武田薬品工業)