スタチンの腎臓保護効果 SPIDDMの臨床像 女子医大ニューズレター

2014.06.18
東京女子医科大学糖尿病センター「Diabetes News No.141」
 東京女子医科大学糖尿病センターは「Diabetes News No.141」を6月16日に発行しました。同センターは1985年より四半期毎にDiabetes Newsを発行しています。小児・ヤング糖尿病、腎症、神経障害、妊娠、高脂血症・肥満、フットケアなど多岐に及ぶテーマを取り上げています。

Diabetes News No.141 2014年6月16日発行

初代所長平田幸正先生を偲んで―Listen to the patient―
東京女子医科大学糖尿病センターセンター長 内潟安子 先生
5月31日に「平田幸正先生を偲ぶ会」を開催し、ご冥福をお祈り致しました・・・

糖尿病性腎症と脂質異常症―スタチンに腎症保護効果があるか―
東京女子医科大学糖尿病センター准教授 馬場園哲也 先生
東京女子医科大学糖尿病センター助教 花井 豪 先生
 糖尿病患者において、スタチンが動脈硬化性大血管障害の発症を有意に抑制することや、腎症の進展に伴い高LDLコレステロール血症の頻度が高くなること、腎症の合併が動脈硬化性疾患の発症に対する独立した危険因子であることはよく知られています。ASUKA試験の結果からは、スタチンのうち、少なくともアトルバスタチンのCKD進行抑制効果が認められませんでした・・・

緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の臨床像
東京女子医科大学糖尿病センター 助教 保科早里 先生
東京女子医科大学糖尿病センター 講師 三浦順之助 先生
 肥満ないし肥満歴のある緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)患者さんに遭遇することは珍しくありません。早期からインスリン療法を導入することで、SPIDDMの膵β細胞機能の低下を抑制できることが前向き研究で報告されています。2型糖尿病との鑑別にCペプチドインデックス(CPI)が有効かどうかは今後の前向き調査による検討が必要となります。・・・

東京女子医科大学糖尿病センター
  Diabetes News No.141

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