トレシーバは2型糖尿病患者の「健康関連QOL」を改善

2013.07.05
 ノボ ノルディスクは、シカゴで開催された第73回米国糖尿病学会(ADA)で、トレシーバ(一般名:インスリン デグルデク)で治療を受けた2型糖尿病患者は、インスリン グラルギンで治療を受けた患者と比べて、健康関連QOLが統計的に有意に良好であったという新しいデータを発表した。

 トレシーバで治療を受けた2型糖尿病患者では、全般的な身体的健康を評価する健康関連QOL(health-related quality of life)が有意に良好であり、特に身体機能(歩行、着替えなど)およびいつもの仕事を妨げるような身体の痛みという点で統計的有意な改善が示された。また、トレシーバによる治療は、夜間低血糖の発現頻度が有意に低いという結果も示された。

 結果は、インスリン グラルギンを対照としてインスリン デグルデクの1日1回投与(いずれも経口血糖降下薬併用)の有効性と安全性を検討した「ONCE LONG 試験」で得られたもの。1年間の主要試験とそれに続く1年間の延長試験が行われた。主要試験は、無作為割り付け、非盲検、Treat to Target試験で、インスリン治療歴のない2型糖尿病患者1,030人が対象となった。うち659人が延長試験を終了した。

ONCE LONG 試験と延長試験の主な結果(インスリン グラルギンとの比較)
・身体的健康サマリースコアは、トレシーバで治療している患者で、有意に良好だった。2年後の治療群間差[95% CI]は1.1[0.1; 2.1](p<0.05)だった。
・身体機能のスコアは、トレシーバで治療している患者で、有意に改善された。治療群間差[95% CI]は1.1[0.0; 2.3](p<0.05)だった。
・身体の痛みのスコアは、トレシーバで治療している患者で、有意に改善された。治療群間差[95% CI]は1.5[0.2; 2.9](p<0.05)だった。
・夜間低血糖発現頻度は、トレシーバ群でインスリン グラルギン群と比べて43%低かった(p<0.01)。

ノボ ノルディスク ファーマ(株)

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