急増する糖尿病を支えているのは家族 DAWN2調査
2012.12.12
ノボ ノルディスクは、日本を含む17ヵ国の1万5,000人以上を対象とした糖尿病管理の心理社会的側面に関する調査「DAWN2(Diabetes Attitudes, Wishes and Needs 2)」の初期結果を発表した。
DAWN2調査はノボ ノルディスクが国際糖尿病連合(IDF)、国際患者団体連合(IAPO)、ステノ糖尿病センターなどとの連携を通じて行ったもの。前回は糖尿病患者、看護師、栄養士、一般医、専門医を対象に行ったが、今回調査では患者の家族も対象とした。
「63%の家族は、一緒に暮らす糖尿病患者が重篤な合併症を引き起こす可能性を危惧している」、「インスリン治療を行っている患者の家族のうち66%は、患者が夜中に低血糖を起こす危険性を心配している」、「35%の糖尿病患者は、糖尿病の管理について家族と口論すると報告している」といった調査結果が示された。
DAWN2の主任研究者であり国際学術委員会(ISC)の委員長を務めるマーク ペイロット教授は「身体的、経済的、感情的な糖尿病の負担は、糖尿病患者さん本人だけでなく、家族全体によって支えられていることが確認された」と述べている。
調査では、70%の医療従事者は、糖尿病患者の良好な糖尿病ケアのためには家族の参加が不可欠であると考えているが、75%の家族は、糖尿病の教育プログラムに参加したことがないことも示された。
IDF次期会長のマイケル ヒルスト卿は「DAWN2調査は、糖尿病患者さんの急増が家族に与える隠れた負担について、また、現在の医療システムのギャップについて、新しい重要な科学的データを示している」と述べている。
ノボ ノルディスク ファーマ
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]