インスリン デグルデク/インスリン アスパルト試験結果
2011.12.28
ノボ ノルディスク社は、超持効型インスリン デグルデクと超速効型インスリン アスパルトの配合剤である「インスリン デグルデク/インスリン アスパルト」(一般名)の2つの試験結果を発表した。ドバイで開催された国際糖尿病連合(IDF)の第21回世界糖尿病会議で発表した。
「インスリン デグルデク/インスリン アスパルト」は、超持効型インスリン デグルデクと追加分泌補充用のインスリン アスパルトとの配合剤で、懸濁操作が不要なインスリンの配合剤として初めてかつ唯一の製剤。長い持続作用で安定した薬力学的作用を示すインスリン デグルデクにより基礎分泌を、超速効型のインスリン アスパルトにより追加分泌を補充することができ、食事のタイミングにあわせたシンプルな治療の導入が可能となる。
2型糖尿病患者を対象とした試験では、インスリン デグルデク/インスリン アスパルト1日2回投与群と二相性インスリン アスパルト1日2回投与群とを比較した。
その結果、インスリン デグルデク/インスリン アスパルト投与群では二相性インスリン アスパルト投与群と比較して低血糖発現頻度は58%と有意に低く、空腹時血糖値も有意に低かった(115.2mg/dL vs 135mg/dL)。忍容性は良好で、二相性インスリン アスパルトと同程度の血糖コントロールを示した。
1型糖尿病患者を対象とした試験では、インスリン デグルデク/インスリン アスパルトを1日1回食事時に投与し、他の食事時には超速効型インスリンを投与して治療した。その結果、インスリン デテミルを基礎インスリンとして、全ての食事時に超速効型インスリンを投与して治療した場合と比べ、夜間低血糖の発現が37%と有意に低いことが示された。
ノボ ノルディスクは今年9月、欧米当局に、インスリン デグルデクおよびインスリン デグルデク/インスリン アスパルトの販売承認を申請した。
ノボ ノルディスク ファーマ
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]