シタグリプチン:インスリン製剤との併用療法に関する効能追加の承認取得
2011.09.19
MSDと小野薬品工業は9月16日、MSDが「ジャヌビア錠」、小野薬品工業が「グラクティブ錠」の製品名で販売している選択的DPP-4阻害薬「シタグリプチン(一般名)」に関して、インスリン製剤との併用療法に関する効能追加承認を取得したと発表した。インスリン併用の効能追加は、DPP-4阻害薬では初となる。
インスリン製剤は、1型糖尿病のみならず2型糖尿病の患者にも広く使用されている。今回の追加承認取得により、シタグリプチンは2型糖尿病の単剤療法、併用療法において、治療早期から患者の病態に応じた幅広い治療オプションを提供することが可能となる。
承認取得によるシタグリプチンの効能・効果は以下の通り――
2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る
(1)食事療法・運動療法のみ
(2)食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
(3)食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
(4)食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
(5)食事療法・運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害薬を使用
(6)食事療法・運動療法に加えてインスリン製剤を使用(追加の効能・効果) 「ジャヌビア/グラクティブ」の主な特徴:
通常、成人にはシタグリプチンとして50mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら、100mg1日1回まで増量することができる。 MSD
小野薬品工業
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る
(1)食事療法・運動療法のみ
(2)食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
(3)食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
(4)食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
(5)食事療法・運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害薬を使用
(6)食事療法・運動療法に加えてインスリン製剤を使用(追加の効能・効果) 「ジャヌビア/グラクティブ」の主な特徴:
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・ 選択的にDPP-4を阻害し、活性型インクレチンを増加させ、血糖依存的に血糖低下作用を発揮する。
・ 1日1回投与で食事の影響を受けないので、いつでも服用可能。
・ ジャヌビアの国内の臨床試験で報告された副作用は1,581例中181例(11.4%)であり、主なものは低血糖症63例(4.0%)、便秘17例(1.1%)、空腹9例(0.6%)、腹部膨満8例(0.5%)等だった。
通常、成人にはシタグリプチンとして50mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら、100mg1日1回まで増量することができる。 MSD
小野薬品工業
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]