血糖測定器から電子カルテに測定データを直接転送 手入力ミスも低減

2011.07.15
 テルモは、血糖測定器から電子カルテに直接、測定データを転送できるシステム「メディセーフフィットプロ 電子カルテ連携システム」の提供を開始したと発表した。
 

メディセーフフィットプロによる血糖測定

患者情報 バーコード読み取り

医療機関での患者管理を効率化 国内初のシステム

 テルモは、血糖測定器から、血糖値、測定日時情報、患者や測定者のID情報を電子カルテに転送する「電子カルテ連携システム」を、電子カルテメーカー各社との協働により国内で初めて構築した。

 入院患者の体温や血圧、血糖値などの日々の測定データを測定器から電子カルテに直接転送できるシステムはこれまでになく、医療従事者が手入力する作業が必要となっている。

 同社は、同システムを利用することで、医療従事者のデータ入力作業の負担が軽減され、手入力によるミスや漏れなどのエラーも減らせるとしている。

 血糖測定器はバーコード読み取り機能を備えており、患者情報を管理する手首のバーコードの情報を直接読みとることができる。

 電子カルテ用のパソコンにUSB接続した専用クレイドルを使用し、測定を終えた血糖測定器をクレイドルに置くと、データ転送が開始される。日付、時刻、血糖値、測定者、患者情報を転送し、電子カルテの入院経過表に自動記録する。

 測定器本体は約120g(電池含む)と軽量コンパクトで、指先や耳たぶからの血液を吸引採取しやすいよう工夫してある。バックライト付き液晶画面、血液が付いた使用済み測定チップを清潔に廃棄できるイジェクトレバー、充電式バッテリーを採用した。

電子カルテ 入院経過表 イメージ
販売名:メディセーフフィットプロ
医療機器届出番号:13B1X00101000037
一般医療機器 特定保守管理医療機器
外形寸法:幅 約146mm、奥行 約52mm、高さ 約35mm
重量:約120g(電池含む)

テルモ

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