DPP-4阻害薬「リナグリプチン」 米国で承認

2011.05.31
 米国食品医薬品局(FDA)は3日、DPP-4阻害薬「リナグリプチン」を2型糖尿病治療薬として認可したと発表した。今回の承認には、単独投与のほかに、メトホルミン、スルホニル尿素薬、ピオグリタゾンなどの糖尿病治療薬との併用も含まれている。

 リナグリプチンは、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーが共同で開発を行っていたDPP-4阻害薬。腎・肝機能の程度にかかわらず、用量の調整を必要としない薬剤であり、食事の影響も受けない。インクレチン濃度(GLP-1)の分解を抑えることによって、食後および1日を通じて血中のインクレチン濃度を上昇させ、グルコース依存性のインスリン分泌を高め、血糖値を下げる作用を有している。

 同剤は、国内および欧州において承認申請中。
(5月31日 プレスリリース)

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