DPP-4阻害薬「シタグリプチン」α-GIとの併用認可 MSD/小野薬品工業

2011.05.23
 MSDと小野薬品工業は20日、DPP-4阻害薬「シタグリプチン」(製品名:ジャヌビア錠/グラクティブ錠)について、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)との併用療法に関する効能を追加承認を取得した。

 ジャヌビア錠/グラクティブ錠は、既にスルホニル尿素薬(SU薬)、チアゾリジン薬、ビグアナイド薬との併用療法が認可されており、α-GIで4種類目の併用認可となる。

 なお、両者は昨年10月に、ジャヌビア錠/グラクティブ錠とインスリン製剤との併用療法に関する効能追加も申請している。
(5月25日 MSD)
(5月20日 小野薬品工業)

【ジャヌビア錠/グラクティブ錠の効能・効果】
2型糖尿病。ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。
  • 1.食事療法・運動療法のみ
  • 2.食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
  • 3.食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
  • 4.食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
  • 5.食事療法・運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用

 ジャヌビア/グラクティブは、MSDと小野薬品工業が国内共同開発した薬剤。国内初の選択的DPP-4阻害薬として、2009年12月に発売された。海外では、Merck & Co., Inc.(米国)が2006年に世界初のDPP-4阻害薬としてメキシコで発売して以来、既に世界95カ国以上で承認され、これまでに2,000万人以上の患者さんに処方されている。

 本剤は、1日1回の投与で選択的にDPP-4を阻害し、活性型インクレチンを増加させることで血糖依存的にインスリン分泌を増強し血糖低下作用を示す。また、食事の影響を受けないことから、食前・食後のいずれでも服用可能である。

カテゴリー:DPP-4阻害薬

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

尿病関連腎臓病の概念と定義 病態多様性 低栄養とその対策
小児・思春期1型糖尿病 成人期を見据えた診療 看護師からの指導・支援 小児がんサバイバーの内分泌診療 女性の更年期障害とホルモン補充療法 男性更年期障害(LOH症候群)
神経障害 糖尿病性腎症 服薬指導-短時間で患者の心を掴みリスク回避 多職種連携による肥満治療 妊娠糖尿病 運動療法 進化する1型糖尿病診療 糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病患者の足をチーム医療で守る 外国人糖尿病患者診療
インクレチン(GLP-1・GIP/GLP-1)受容体作動薬 SGLT2阻害薬 NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療 骨粗鬆症 脂質異常症 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症
エネルギー設定の仕方 3大栄養素の量と質 高齢者の食事療法 食欲に対するアプローチ 糖尿病性腎症の食事療法
糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) GLP-1受容体作動薬 インスリン 糖尿病関連デジタルデバイス 骨粗鬆症治療薬 二次性高血圧 1型糖尿病のインスリンポンプとCGM

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料