速効型インスリン分泌促進薬「シュアポスト」 2型糖尿病の食後高血糖を改善

2011.05.10
 大日本住友製薬は9日、速効型インスリン分泌促進薬「シュアポスト錠0.25mg」、「シュアポスト錠0.5mg」(一般名:レパグリニド)を、5月16日付けで発売すると発表した。

 シュアポストは、90ヵ国以上で承認・販売されている、胆汁排泄型の速効型インスリン分泌促進薬。効能・効果は「2型糖尿病における食後血糖推移の改善」。膵臓のベータ細胞にあるスルホニル尿素(SU)受容体に作用し、食後のインスリン分泌を速やかに促進し、2型糖尿病患者の食後血糖推移を改善し、HbA1cを低下させる。

 通常、成人に対し1回0.25mgから開始し、1日3回毎食直前に経口投与。維持用量は1回0.25~0.5mgで、必要に応じて適宜増減する。1回量は1mgまで増量することが可能。

 同剤は日本では、2004年に同社がノボ ノルディスク ファーマより開発を引き継ぎ、臨床試験を進めてきた。2型糖尿病患者を対象とした国内臨床試験では、単剤療法とα-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法において、食後の過血糖を改善し、HbA1cを低下させる薬剤として有効性と安全性が確認されたとしている。

シュアポスト錠 製品概要
  • 販売名:シュアポスト錠0.25mg、シュアポスト錠0.5mg
  • 一般名: レパグリニド
  • 効能・効果:2型糖尿病における食後血糖推移の改善
    ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る
    (1)食事療法・運動療法のみ
    (2)食事療法・運動療法に加えてα‐グルコシダーゼ阻害薬を使用
  • 用法・用量:通常、成人にはレパグリニドとして1回0.25mgより開始し、1日3回毎食直前に経口投与する。維持用量は通常1回0.25~0.5mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1回量を1mgまで増量することができる。
  • 製造販売元:大日本住友製薬株式会社
  • 承認日:2011年1月21日
  • 薬価収載日:2011年3月11日
  • 薬価基準:0.25mg1錠:32円50銭
    0.5mg1錠 :57円80銭
  • 大日本住友製薬

    糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

    脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
    SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
    GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
    NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

    医薬品・医療機器・検査機器

    糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

    一覧はこちら

    最新ニュース記事

    よく読まれている記事

    関連情報・資料