GLP-1受容体作動薬「リキシセナチド」の臨床試験 EASDで発表

2011.04.18
 サノフィ・アベンティスは、1日1回投与のGLP-1受容体作動薬「リキシセナチド」の臨床試験で、プラセボとの比較で有効性主要評価項目であるHbA1cの有意な低下と血糖コントロールの改善を得られたと発表した。リキシセナチドの投与例では、有意な体重減少も認めらた。

 GetGoal-S試験は、無作為化二重盲検プラセボ対照試験として、9つの臨床試験から構成されるGetGoal第III相臨床開発プログラムの一環として行われている。スルホニル尿素薬の単独療法、またはメトホルミンとの併用で、十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者に対して、リキシセナチドを24週間(主要評価期間)にわたり追加投与し、有効性と安全性を検討した。

 859人の患者を無作為化し、リキシセナチド群とプラセボ群のいずれかに割り付けた。両群とも用量を段階的に上げ、20μg/日で維持した。その結果、リキシセナチド群は<プラセボ群に比べHbA1cが有意に低下し、投与24週目には-0.74%の差が認められた(p<0.0001)。また、食後2時間の血糖値(p<0.0001)と空腹時血糖値(p<0.0001)が有意に改善したほか、有意な体重減少がみられた(p<0.0001)。

 一方、リキシセナチドの24週間投与における症候性低血糖のリスクは、プラセボ群に対して有意に上昇しなかった(p=0.23)。試験成績は、9月にポルトガル・リスボンで開催される第47回欧州糖尿病学会議(EASD)で発表される予定。

サノフィ・アベンティス

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

尿病関連腎臓病の概念と定義 病態多様性 低栄養とその対策
小児・思春期1型糖尿病 成人期を見据えた診療 看護師からの指導・支援 小児がんサバイバーの内分泌診療 女性の更年期障害とホルモン補充療法 男性更年期障害(LOH症候群)
神経障害 糖尿病性腎症 服薬指導-短時間で患者の心を掴みリスク回避 多職種連携による肥満治療 妊娠糖尿病 運動療法 進化する1型糖尿病診療 糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病患者の足をチーム医療で守る 外国人糖尿病患者診療
インクレチン(GLP-1・GIP/GLP-1)受容体作動薬 SGLT2阻害薬 NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療 骨粗鬆症 脂質異常症 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症
エネルギー設定の仕方 3大栄養素の量と質 高齢者の食事療法 食欲に対するアプローチ 糖尿病性腎症の食事療法
糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) GLP-1受容体作動薬 インスリン 糖尿病関連デジタルデバイス 骨粗鬆症治療薬 二次性高血圧 1型糖尿病のインスリンポンプとCGM

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料