糖尿病の後発医薬品、2008年は37%増に拡大

2009.11.16
 富士経済は、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の市場調査の結果を発表した。2008年の医療用医薬品市場6兆6,500億円のうち、後発医薬品市場は前年比8.0%増の3,608億円。後発医薬品は医療用医薬品全体を上回るペースで成長しており、構成比は年々高まっている。後発医薬品の数量ベースを引き上げるために、処方箋様式や調剤報酬の変更などさまざまな促進策が実施されていることや、薬価収載が2009年から年2回になったことが影響し、毎年5月と11月に多くの後発医薬品の発売が見込まれるようになった。
 糖尿病治療薬に限ってみると、患者数の増加や罹患期間の長期化が進んでいることなどから治療剤への需要は増えており、2008年の後発医薬品市場は2809億円に拡大した(構成比2.8%)。「ベイスン」(武田薬品工業)の後発医薬品が中心となり牽引し、そのOD錠が発売されたことで、後発医薬品市場は前年比36.8%増と大きく拡大した。先発医薬品の上位ブランドの特許切れが控えており、今後の動向が注目される。
(株)富士経済

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