糖尿病の病因と診断(3)

2021.11.15
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連載:FORUM 病因と診断 ■PATHOGENESIS&DIAGNOSIS 第3回
糖尿病の病因と診断
Vol.38 No.6(2021年11・12月号)pp.569-571

2021年11・12月号 目次

堀川 幸男* 1〜3 Horikawa, Yukio
岐阜大学 * 1 大学院医学系研究科 内科学講座 糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学
     * 2 医学部附属病院 医療連携センター
     * 3 ゲノム疾患・遺伝子診療センター

症例提示

 56歳の男性.40歳頃健診にて高血糖を指摘され近医受診,糖尿病と診断され内服薬治療開始となった.同時期より左耳の難聴を自覚,徐々に右耳の難聴も出現.血糖コントロールも徐々に悪化し 55歳頃からHbA1c 8%台が続くようになり足先のしびれが出現,難聴も進行した.56歳はじめ頃からは市販の補聴器を使用しても聞こえなくなったため,当院耳鼻科を紹介された.感音性難聴と診断され人工内耳埋込術予定となったが血糖コントロール不良のため,当科紹介受診,術前血糖管理目的にて入院となった.家族歴は,母が糖尿病・難聴・心疾患で50歳台に死亡,母方叔父が糖尿病・難聴でインスリン加療中,その息子は難聴はないが,糖尿病で透析中である.患者は膝蓋腱反射・アキレス腱反射とも両側消失,タッチテストでは感知良好も下肢振動覚(C64 音叉)は右4/8,左4/8と低下,近位筋優位の筋力低下も軽度認められた.その他,空腹時血中Cペプチド 0.72ng/mL,Cペプチド指標0.3,尿中Cペプチド 37μg/日,膵島関連自己抗体のGAD抗体,IA-2抗体はともに陰性,乳酸値 21.6mg/dL(基準値:4〜16mg/dL),ピルビン酸値 1.39mg/dL(基準値:0.3〜0.9mg/dL)で乳酸/ピルビン酸比は15.5と高値を呈していた.

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