デクスコムジャパンが血糖管理に有効なリアルタイムCGMを提供 4月から自社MRによる情報提供体制を開始

2024.03.14
 デクスコムジャパン合同会社は、2022年5月の設立以来、販売代理店を通じ事業を展開していたが、2024年4月1日より、自社でMR(医薬情報担当者)をかかえ、情報提供する体制にシフトすると発表した。

 世界で230万人が利用するリアルタイムCGMを販売するデクスコムは、製品に関する知識や情報を豊富にもっており、それらをデクスコムジャパンが医療機関に直接届けることで、リアルタイムCGMへの理解をより深めてもらい、医療従事者のニーズを迅速に把握しやすくなり、より製品の開発、提供につなげられるとしている。

 デクスコムジャパンは、デクスコム社が開発・製造したリアルタイムCGM「Dexcom G6」の販売およびサポートを行っている。

 さらに、Dexcom G6の後継機となるDexcom G7が、2023年9月に厚生労働省より製造販売承認を取得しており、日本市場に近々に展開される予定としている。

血糖管理に有効なリアルタイムCGMを提供
4月から自社MRによる情報提供体制を開始

 デクスコムジャパン合同会社は、2022年5月の設立以来、販売代理店を通じ事業を展開していたが、2024年4月1日より、自社でMR(医薬情報担当者)をかかえ、情報提供する体制にシフトすると発表した。

 デクスコムジャパンは自前でテクニカルサポートを完備しており、よりきめ細かなサービスと日本の状況に応じた製品を展開し、患者をサポートするためのよりよい体制づくりに注力するとしている。

 デクスコムジャパンは、デクスコム社が開発・製造したリアルタイムCGM「Dexcom G6」の販売およびサポートを行っている。

 Dexcom G6は、血糖自己測定の併用なしに単体で糖尿病を管理でき、重篤な症状を引き起こす可能性のある低血糖を、事前に予測するアラート機能など、患者が安心して日常生活を過ごすために役立つ機能が搭載されている。測定した値は、スマートフォンのアプリなどで閲覧・管理することができ、10人までその値をアプリ経由で共有できる。これにより、小児患者の場合でも保護者などが血糖変動をリモートで確認できる。さらに医療従事者との共有も可能で、遠隔診療に活用できる。

 Dexcom G6は、血糖管理の改善をサポートし、HbA1cの低下、TIR(Time in Range)(目標血糖範囲にいる時間)の増加、低血糖の時間の短縮などが臨床試験で確認されている。同製品は、インスリン自己注射を1日に1回以上行っている2歳以上の糖尿病患者が、公的保険診療下で利用できる。

 さらに、Dexcom G6の後継機となるDexcom G7が、2023年9月に厚生労働省より製造販売承認を取得しており、日本市場に近々に展開される予定としている。

 Dexcom G7は、従来機のDexcom G6より60%小型化し、センサーのウォームアップが30分未満で完了、約7分で設定を完了できる。糖尿病患者が糖尿病をより簡単に管理できるよう使いやすさを向上しつつ、高い精度を実現し、HbA1c 7%未満を目指す血糖管理をサポートするとしている。

 「糖尿病患者さんは、常に血糖値を測定して疾患を管理する必要があります。リアルタイムCGMは血糖管理を良好に保つことで、合併症を防ぎ、糖尿病患者が健康な人と同じように生活することを支援します。デクスコムはCGMにより誰もが血糖管理をより簡潔に実施できることをサポートしていきます」と、同社では述べている。

 「リアルタイムCGMを利用した血糖管理により、数値を見える化し、変動を把握することで、患者様の行動変容に役立ちます。日本の患者さまのいっそうのQOL向上に貢献できるよう取り組んで参ります」としている。

 なお、デスクコム(DexCom)は、1999年に設立され、本社は米カリフォルニア州サンディエゴにある。革新的なCGMシステムを通じて糖尿病をリアルタイムで管理し、世界中の多くの人々をサポートすることを目指している。

デクスコムジャパン合同会社

Effect of Continuous Glucose Monitoring on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes Treated With Basal Insulin: A Randomized Clinical Trial (JAMA 2021年6月2日)
Comparing real-time and intermittently scanned continuous glucose monitoring in adults with type 1 diabetes (ALERTT1): a 6-month, prospective, multicentre, randomised controlled trial (Lancet 2021年6月2日)

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

SGLT2阻害薬を高齢者でどう使うか 週1回注射のインスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防
糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病性腎症患者に対する療養支援 持続可能な糖尿病運動療法 苦労しています、服薬指導-短時間で患者の心を掴み、リスク回避! 進化する1型糖尿病診療 多職種連携による肥満治療
糖尿病と歯周病の最新エビデンス 甲状腺結節の日常臨床での取り扱い 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術の最新エビデンス- 骨粗鬆症 脂質異常症 コレステロール低下薬 がんと糖尿病
インスリンの種類と使い方 糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント[経口薬] インスリンポンプ・持続血糖測定器 血糖推移をみる際のポイント
糖代謝の調節機構 脂質の代謝 リン酸化によるシグナル伝達 タンパク質とアミノ酸の代謝

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料