デクスコムジャパンが血糖管理に有効なリアルタイムCGMを提供 4月から自社MRによる情報提供体制を開始
血糖管理に有効なリアルタイムCGMを提供
4月から自社MRによる情報提供体制を開始
デクスコムジャパン合同会社は、2022年5月の設立以来、販売代理店を通じ事業を展開していたが、2024年4月1日より、自社でMR(医薬情報担当者)をかかえ、情報提供する体制にシフトすると発表した。
デクスコムジャパンは自前でテクニカルサポートを完備しており、よりきめ細かなサービスと日本の状況に応じた製品を展開し、患者をサポートするためのよりよい体制づくりに注力するとしている。
デクスコムジャパンは、デクスコム社が開発・製造したリアルタイムCGM「Dexcom G6」の販売およびサポートを行っている。
Dexcom G6は、血糖自己測定の併用なしに単体で糖尿病を管理でき、重篤な症状を引き起こす可能性のある低血糖を、事前に予測するアラート機能など、患者が安心して日常生活を過ごすために役立つ機能が搭載されている。測定した値は、スマートフォンのアプリなどで閲覧・管理することができ、10人までその値をアプリ経由で共有できる。これにより、小児患者の場合でも保護者などが血糖変動をリモートで確認できる。さらに医療従事者との共有も可能で、遠隔診療に活用できる。
Dexcom G6は、血糖管理の改善をサポートし、HbA1cの低下、TIR(Time in Range)(目標血糖範囲にいる時間)の増加、低血糖の時間の短縮などが臨床試験で確認されている。同製品は、インスリン自己注射を1日に1回以上行っている2歳以上の糖尿病患者が、公的保険診療下で利用できる。
さらに、Dexcom G6の後継機となるDexcom G7が、2023年9月に厚生労働省より製造販売承認を取得しており、日本市場に近々に展開される予定としている。
Dexcom G7は、従来機のDexcom G6より60%小型化し、センサーのウォームアップが30分未満で完了、約7分で設定を完了できる。糖尿病患者が糖尿病をより簡単に管理できるよう使いやすさを向上しつつ、高い精度を実現し、HbA1c 7%未満を目指す血糖管理をサポートするとしている。
「糖尿病患者さんは、常に血糖値を測定して疾患を管理する必要があります。リアルタイムCGMは血糖管理を良好に保つことで、合併症を防ぎ、糖尿病患者が健康な人と同じように生活することを支援します。デクスコムはCGMにより誰もが血糖管理をより簡潔に実施できることをサポートしていきます」と、同社では述べている。
「リアルタイムCGMを利用した血糖管理により、数値を見える化し、変動を把握することで、患者様の行動変容に役立ちます。日本の患者さまのいっそうのQOL向上に貢献できるよう取り組んで参ります」としている。
なお、デスクコム(DexCom)は、1999年に設立され、本社は米カリフォルニア州サンディエゴにある。革新的なCGMシステムを通じて糖尿病をリアルタイムで管理し、世界中の多くの人々をサポートすることを目指している。
Effect of Continuous Glucose Monitoring on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes Treated With Basal Insulin: A Randomized Clinical Trial (JAMA 2021年6月2日)
Comparing real-time and intermittently scanned continuous glucose monitoring in adults with type 1 diabetes (ALERTT1): a 6-month, prospective, multicentre, randomised controlled trial (Lancet 2021年6月2日)