【新型コロナ】モデルナのワクチンの2回目接種後の副反応 倦怠感が84%、頭痛が75%、発熱は88% 岡山大学が最終報告
2回目接種では、1回目と比較して全身反応の出現頻度が高く、筋肉痛が64.4%、倦怠感が84.2%、頭痛が74.7%、37.5度以上の発熱は88.0%で出現した。
発熱は40代以下の90%前後に出現 60代以上でも75%
それでもワクチンを打つメリットは大きい
岡山大学は、同大学で行われた大学拠点接種で、モデルナの新型コロナワクチンの副反応調査を実施し、このほど2回目接種後の副反応の最終報告を公表した。副反応調査には、岡山大学教職員および学生の計7,205名(1回目3,917名、2回目3,288名)が回答した。
2回目接種では、1回目と比較して全身反応の出現頻度が高く、筋肉痛が64.4%、倦怠感が84.2%、頭痛が74.7%、37.5度以上の発熱は88.0%で出現。若い世代で発熱の出現頻度が高い傾向で、40代以下では90%前後に発熱が出現したが、60代以上でも75.4%に発熱が出現した。
2回目接種後の局所反応としては、接種局所の痛みが90.0%、腫脹が55.3%に出現。遅延性皮膚反応(COVID arm)とみられる接種後7日目前後での局所の腫脹や発赤は、1回目接種後に2~3%前後に出現したが、2回目接種後にはほとんど認められなかった。
40代以下では90%前後が発熱、60代以上でも75.4%が発熱した
女性では男性に比べて副反応が若干高い傾向(例:発熱で約2%差)がみられた。妊娠や基礎疾患があることで、副反応出現頻度が高まる傾向にはなく、アレルギー歴があっても微増程度だった。
また、モデルナのワクチンの副反応出現割合は、岡山県内の5病院で実施したファイザーワクチンの接種後副反応調査結果よりも高く、若い世代(20歳代以下)で比較しても、同様の傾向にあった。
厚生労働省の研究班でも副反応調査が行われているが、その対象者は男性数が多く、幅広い年代にわたっている自衛隊職員が対象であり、研究グループは今回の調査の対象は男女半々で、若い人も多く含まれているため、厚生労働省の研究班の知見と相補的に働くとしている。
発表は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授や松本尚美助教らによるもの。
「ワクチンには副反応がありますが、大体の症状は接種翌日、翌々日には落ち着いています。ワクチンを打つメリットの方が大きいと思いますので、接種を考える際の判断や準備の参考にしていただけますと幸いです」と、頼藤教授は述べている。
モデルナワクチンはファイザーワクチンに比べて副反応が出る割合が高い
新型コロナウイルスワクチン情報(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野)