フルディスポーザブル穿刺器具「アキュチェックピコ」発売 操作簡単で高齢糖尿病患者も使い方を覚えやすい ロシュ

2023.08.29
 ロシュDCジャパンは、操作が簡単で高齢患者も使い方を覚えやすい採血用フルディスポーザブル穿刺器具「アキュチェックピコ」を8月30日に全国の医療機関に向けて発売する。

高齢患者が操作を覚えやすく、医療者は指導しやすい穿刺器具

 ロシュDCジャパンは、採血用フルディスポーザブル穿刺器具「アキュチェックピコ」を8月30日に全国の医療機関に向けて発売する。

 「アキュチェックピコ」は、使いやすさを重視した、持ち運びしやすい形状のフルディスポーザブルタイプの穿刺器具。高齢患者でも操作を覚えやすく、医療者にとっても操作を指導しやすい穿刺器具となっている。

  •  仕様上の工夫として、操作性を可能な限り簡易化した。ボタン操作は一切なく、ランセット本体を指にスタンプのように押し当てることで血液を採取できる仕組みになっている。

  •  自然と指に押し当てる使用方法により、穿刺の操作が安定し、その結果、穿刺失敗のリスクおよび痛みの軽減が期待される。

  •  穿刺時以外は針の露出がなく、使用後は穿刺器具を丸ごと廃棄できるので、針刺し事故や感染リスクに配慮が必要な病棟使用にも適している。

  •  針の深さは、浅型の0.7mmと深型の1.4mmの2種類を揃えており、患者毎の皮膚の状態やニーズに適した仕様を選ぶことが可能。

販売名:アキュチェックピコ 0.7㎜ (左) と1.4㎜ (右)

 糖尿病をもつ高齢者が増加しているなか、糖尿病管理の簡易化が求められているが、これまで高齢者にとって穿刺器具の使い方を覚えるのは、さらには医療者にとって糖尿病患者が自宅で血糖測定を失敗なく継続的に行えるように指導するのは困難が多いという課題があった。

 糖尿病は高齢患者で、認知機能やADLの低下、サルコペニアなどのリスク増大させる危険因子となり、高齢患者は無自覚性をはじめとする低血糖を起こしやすいという報告がある。

 高齢糖尿病患者では、ADLや認知機能のレベルなどがさまざまで、インスリン療法と並行して細かい操作が多い血糖測定を継続することは日々の負担が大きく、困難な場合もある。

 ロシュDCジャパンは「アキュチェックピコ」の導入により、高齢者をはじめとする糖尿病患者の日々の負担を軽減し、治療の継続につなげ、低血糖の早期発見や対処など、安心して自身で糖尿病管理をしながら暮らすのをサポートすることを目指しているとしている。

アキュチェックピコの主な仕様

一般的名称 単回使用自動ランセット
販売名 アキュチェックピコ
クラス クラスII 管理医療機器
認証番号 305AFBZX00036000
針の太さ (ゲージ) 30G
針の深さ 0.7mm (ピンク)、1.4mm (ブルー)
包装規格 30本入 (1箱)

アキュチェックピコ 添付文書 (医薬品医療機器総合機構)

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