2型糖尿病治療薬「ツイミーグ」の承認を取得 新しいクラスの経口血糖降下薬 ミトコンドリアへ作用

2021.06.24
 大日本住友製薬は、2型糖尿病治療薬「ツイミーグ錠500mg」(一般名:イメグリミン塩酸塩)について、6月23日付けで、2型糖尿病を適応症として承認を取得したと発表した。同剤の承認は日本が世界ではじめてとなる。

ミトコンドリアへ作用してグルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す 糖代謝改善の膵外作用も

 「ツイミーグ錠500mg」(一般名:イメグリミン塩酸塩)は、新規の化学物質クラスであるテトラヒドロトリアジン系に分類されたはじめての化合物。既存の経口血糖降下剤とは異なる構造と、2つの血糖降下作用をもつ、新しいクラスの経口血糖降下薬となる。

 同剤は、ミトコンドリアへの作用を介して、グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用と、肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用(糖新生抑制・糖取込み能改善)により血糖降下作用を示すと考えられている。

 この作用機序は、糖尿病によって引き起こされる細小血管・大血管障害の予防につながる血管内皮機能および拡張機能の改善作用や、膵臓β細胞の保護作用を有する可能性がある。

 この特徴的な作用機序により、同剤は、2型糖尿病治療での単剤および併用による血糖降下療法で、幅広く使用される治療薬となる可能性がある。

 同社は、日本、中国、韓国、台湾および東南アジア9ヵ国を対象に、2017年10月にPoxel社より同剤を導入した。

 日本でPoxel社と共同で1,100例を超える2型糖尿病患者を対象とした3本の第3相試験(TIMES1、TIMES2、TIMES3)を実施し、1,100例を超える患者に同剤1回1,000mgが1日2回投与された。それらの良好な試験結果等をもとに、同社は同剤の日本での承認申請を行った。

 第2相試験および第3相試験で得られた良好な有効性および安全性に関するデータにもとづき、2型糖尿病治療での単剤および併用による血糖降下療法で、幅広く使用される治療薬となる可能性があるとしている。

 同社は、作用機序の異なる複数の2型糖尿病治療薬を販売している。「今回の承認取得により、新たな治療選択肢を提供し、国内の2型糖尿病治療に一層貢献できることを期待しています」と述べている。

ツイミーグ錠500mg 概要

販売名 ツイミーグ錠500mg
一般名 イメグリミン塩酸塩
規格・含量 ツイミーグ®錠500mg:1錠中イメグリミン塩酸塩500mg
効能・効果 2型糖尿病
用法・用量 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1,000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。

大日本住友製薬株式会社

[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]

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