ピタバスタチンとエゼチミブとのはじめての配合薬「リバゼブ配合錠 LD/HD」承認 より強力なLDL-C低下作用

2022.10.04
 興和は、スタチンに分類されるピタバスタチンと、小腸からのコレステロール吸収を抑制するエゼチミブとのはじめての配合薬である「リバゼブ配合錠 LD/HD」(一般名:ピタバスタチンカルシウム水和物/エゼチミブ)について、承認を取得したと発表した。

 国内で実施した高コレステロール血症患者を対象とした第3相臨床試験で、ピタバスタチン単剤服用時と比較して、LDL-Cの有意な低下が認められたとしている。

相補的に血中LDL-Cを低下 薬物相互作用の懸念は小さい

 興和は、HMG-CoA 還元酵素阻害剤・小腸コレステロールトランスポーター阻害剤の配合薬「リバゼブ配合錠 LD/HD」(一般名:ピタバスタチンカルシウム水和物/エゼチミブ)について、国内での製造販売承認を取得したと発表した。

 同剤は、興和がグローバル展開を行っている高コレステロール血症治療剤「リバロ錠」の有効成分であるピタバスタチンと、小腸からのコレステロール吸収を抑制するエゼチミブとのはじめての配合薬。

 ピタバスタチンはHMG-CoA還元酵素を阻害することで強力なLDL-C低下作用を示し、脂質異常改善効果に加え、長期使用での安全性、薬物相互作用の懸念が小さいこと、糖代謝に悪影響を与えないことなどが確認されている。

 また、エゼチミブは小腸でコレステロールの輸送機能を阻害し、小腸からの胆汁性および食事性コレステロールの吸収を阻害する。

 ピタバスタチンとエゼチミブは作用機序が異なり、相補的に血中のLDL-Cを低下させる合理的な組み合わせであり、国内外のガイドラインでも併用療法は推奨されているとしている。

 同社は、高脂血症治療薬「パルモディア錠」(選択的PPARαモジュレーター)、高コレステロール血症治療薬「リバロ錠」「リバロOD錠」(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、およびSGLT2阻害薬「デベルザ錠」、DPP-4阻害薬「スイニー錠」などの製品ポートフォリオに同剤を加えることで、生活習慣病領域でのシナジー拡大を追求するとしている。

リバゼブ配合錠 LD/HD 概要

販売名 リバゼブ配合錠LD/HD
一般名 ピタバスタチンカルシウム水和物/エゼチミブ
効能・効果 高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
用法・用量 通常、成人には1日1回1錠(ピタバスタチンカルシウム/エゼチミブとして2mg/10mg又は4mg/10mg)を食後に経口投与する。

リバゼブ配合錠LD/リバゼブ配合錠HD 添付文書・インタビューフォーム (医薬品医療機器総合機構)

[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]

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