パッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」のデータを患者の自宅から共有 糖尿病治療データをタイムリーに共有 テルモ
インスリンポンプの新たなデータ共有ソリューションを開発 治療を最適化
テルモは、2020年11月にメディセーフウィズのCEマーク認証を取得し、欧州での展開を進めており、そのなかで2021年3月にGlookoとの提携を発表した。
これまでは、欧州を中心にGlookoのプラットフォームを導入している医療機関で、メディセーフウィズやテルモの血糖測定器から院内専用のリーダーを用いてデータを取り込むことができた。しかしながら、データ共有には患者がメディセーフウィズを持って病院に訪問する必要があるという課題があった。
欧州では2022年5月から、メディセーフウィズを使用している患者自身が自宅から、非接触通信の国際規格であるNFCのリーダーを用いて、簡単にデータを共有できるようになる。*
これにより、患者が病院を訪問することなく、医療従事者は遠隔で患者の最新の状態をより頻繁に確認することができるようになる。さらに、2022年の後半には、NFC対応のスマートフォンにメディセーフウィズをかざすだけで直接データ通信を行えるようになる予定。
現在、パッチ式インスリンポンプからNFCを用いてスマートフォンアプリ「Glooko Mobile App」に接続する方法はなく、世界初のソリューションとなる。これらにより、患者がより簡単に、よりタイムリーに、いつでもどこでも医療従事者とデータ共有をできることを目指すとしている。
「"医療を通じて社会に貢献する"という企業理念のもと、患者さんのQOL向上と医療システムの進化に取り組んでまいります。世界中の糖尿病患者さんがさらに"自分らしい生活"を送れるように、これからも技術の進歩に取り組んでまいります」と、同社では述べている。
メディセーフウィズ装着イメージ |
メディセーフウィズ |
NFCリーダーを用いたパソコンアプリへの共有 |
メディセーフウィズからスマートフォンアプリへの共有 |