血糖値管理アプリ「メディセーフデータシェア」を発展 多様なインスリン投与デバイスと連携 テルモ

2023.05.17
 テルモは、血糖値などの情報を管理できる血糖値管理アプリ「メディセーフデータシェア」をバージョンアップした。新たにスマートインスリンペンやインスリンポンプとの連携を実現し、さらに従来のアプリ表示・機能を拡張するとしている。

血糖値などの情報を管理できる血糖値管理アプリ
スマートインスリンペンやインスリンポンプとも連携

 テルモは、血糖値などの情報を管理できる血糖値管理アプリ「メディセーフデータシェア」をバージョンアップした。新たにスマートインスリンペンやインスリンポンプとの連携を実現し、さらに従来のアプリ表示・機能を拡張するとしている。

 「メディセーフデータシェア」は、患者が日常使用している自己管理ノートに加えることで、素早く、正確に、患者と医療従事者をつなぐことをコンセプトにした血糖値管理アプリで、2021年10月にリリースされた。

 患者は、血糖測定器で測定した血糖値をアプリへ入力、または血糖測定器からデータを転送することで、スマートフォンやウェブアプリでデータをいつでも、どこでも記録・管理・閲覧することができる。

 また、アプリに入力されたデータは、クラウド経由で即時に主治医や家族、他の医療機関と共有することが可能。

 血糖値以外にも、食事や運動などの生活習慣記録や、他のバイタルデータも記録でき、通信機能を搭載したテルモのHRジョイントシリーズの血圧計、体温計などからデータを転送することも可能。

 今回のバージョンアップでは、テルモのパッチ式インスリンポンプ「メディセーフウィズ」や、他社のスマートインスリンペンと連携し、インスリン投与量などの情報をアプリに転送することが可能になった。スマートインスリンペンは、インスリン投与データを本体に自動記録することができるインスリン注入器。

 これにより、正確に、タイムリーにインスリン投与量や投与時間を記録でき、より適切な血糖値管理が可能になるとしている。また、日々の血圧結果をグラフで閲覧できる機能を追加するなど、患者の血圧管理ニーズにも対応し、より使用しやすい表示・機能になったとしている。

 糖尿病の症状の進行や合併症の発症を防ぐために、患者が日々の血糖値を適切にコントロールすることが求められている。

メディセーフデータシェアの連携イメージ

 「このたびのバージョンアップ以降も、メディセーフデータシェアと連携する機器の拡大および他社サービスとの連携も視野に入れて、継続的なバージョンアップを進め、患者さんと医療従事者をつなぐサポートを行い、糖尿病のチーム医療に貢献してまいります」と、テルモでは述べている。

[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料