医師の90%以上は「患者とのコミュニケーションスキル」は普通以上と認識 半数以上はスキル向上に関心
医師の90%以上は患者とのコミュニケーションスキルを普通以上と自己評価
医師向け求人情報サイト「民間医局」を運営するメディカル・プリンシプル社は、医師会員2,247人(男性1,627人、女性543人)を対象に、患者とのコミュニケーションに関するアンケート調査を実施した。
患者とのコミュニケーションスキルについて、回答した医師の73%が「かなり重要」、24%が「やや重要」と回答。自身のスキルに対する自己評価については、60%は「とても良い」「良い」と回答し、「普通」以上が95%以上に上った。
患者とのコミュニケーションでふだんから心がけていることとして、「患者との雰囲気づくり」「話を聴くスタンス」「患者説明」「患者への共感」「患者への質問」などについて、多くの意見が寄せられた。
一方、3分の1以上は「医師のコミュニケーションスキルの不足」が要因となり、患者とのあいだにトラブルが起こりうると感じており、過去5年以内にコミュニケーションが原因で「トラブルがあった」という医師は24%に上った。
その原因として、「診療以外のコミュニケーションに十分な時間をとれない」(37%)、「医師のコミュニケーションスキルの不足」(35%)、「患者の理解能力の不足」(23%)が挙げられた。
さらに、コミュニケーションスキル向上のためのトレーニングや、レクチャーを「受けてみたい」という医師は半数以上の52%に上り、「過去受けたことがある」(14%)、「現在、勤務先で受けている」(4%)など、経験のある医師は全体の20%以下だった。
「今回のアンケートでは、医師のほとんどがコミュニケーションを重要であると認識し、こだわりを持った心がけを実践していることが示されました。その一方で、一定数の医師が患者とのコミュニケーショントラブルを経験しており、コミュニケーションに関して学ぶ機会が少ない現状も浮き彫りになりました。多くの医師は、さらなるスキルアップや客観的な評価の必要性を感じていると思われ、コミュニケーションは共通の課題であると言えそうです」と、同社では述べている。
調査結果の詳細は、同社のWebサイト「民間医局コネクト」内で公開されている。
株式会社メディカル・プリンシプル社調べ、2024年
メディカル・プリンシプル社
民間医局コネクト (メディカル・プリンシプル社)