日本糖尿病学会賞「女性研究者賞」第2回受賞者が決定 2型糖尿病のヒトゲノム解析研究

2020.10.14
 糖尿病研究における女性医師の業績を表彰する、日本糖尿病学会賞「女性研究者賞」の第2回目の受賞者が決定した。同賞は昨年よりサノフィが支援をはじめた。

女性医師の糖尿病研究業績を表彰

 授与式は、日本糖尿病学会(理事長:植木浩二郎)がオンラインで開催した、第63回日本糖尿病学会年次学術集会(10月5日~10月16日)で、10月10日に行われた。

日本糖尿病学会賞 第2回「女性研究者賞」
受賞者(所属)今村美菜子(琉球大学大学院医学研究科 先進ゲノム検査医学講座)
研究業績ヒトゲノム解析研究による2型糖尿病および糖尿病合併症の病因解明と新規治療法探索

琉球大学大学院医学研究科 先進ゲノム検査医学講座

 今村氏らはゲノムDNAを用いて全ゲノムの1塩基多型データを取得し、健診データに関するゲノムワイド相関解析(GWAS)を行っている。ヒトゲノムに認められる1塩基多型について2型糖尿病との関連を調べている。

 日本糖尿病学会の会員医師に占める女性医師の割合は約3割と、国内の医師総数に占める女性医師の割合(約2割)を超えている。サノフィはダイバーシティを推進し女性の活躍支援に取り組んでいることから、さらなる女性研究者の活躍を目指した本賞を昨年より支援している。

 受賞者は毎年1名、顕著な糖尿病研究業績をあげた会員の女性医師から選ばれ、盾と奨励金50万円が授与される。

授与式にて
門脇孝先生(左)、今村美菜子先生(中)、前川聡先生(右)

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